ベンフィカのロジャー・シュミット監督は、アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスのチェルシー移籍について口を開いた。
2022年夏にリーベル・プレートからベンフィカに加入したフェルナンデスは、すぐさま主力に定着して、今シーズンのチームの快進撃を支える。カタール・ワールドカップでアルゼンチン代表に選出された同選手は、36年ぶり3度目の優勝に貢献して、さらに大会最優秀若手選手賞にも輝いた。
この活躍を受け、今冬の移籍市場でビッグクラブからの関心が頻繁に報じられる。中でもチェルシーが移籍市場の序盤から交渉を開始していたことがわかっていたが、一時は破談したとされていた。それでも、移籍市場最終盤になって同選手に再び関心を寄せ、移籍市場閉幕までに取引を成立させた。
そして翌1日、フェルナンデスはメディカルチェックをパスして、晴れてチェルシーと2031年夏までの8年半契約を締結。退団したジョルジーニョが着用していた5番を背負うことも発表された。なお、移籍金はベンフィカが設定していた契約解除金の満額となる1億2000万ユーロ（約170億円）に上り、英国史上最高額を更新する金額となった。
フェルナンデスを欠いて31日のアロウカ戦に3-0で快勝したベンフィカのシュミット監督は、この試合の後にアルゼンチン代表MFの移籍について口を開き、その中でチームで幸せを感じている選手を必要としていることを強調した。
「冬の移籍市場で良い選手を失うことはいつだって簡単なことではない。それでも今日、我々は彼がいなくとも良いフットボールをプレーし、他の選手たちが勝ち点を取ってチャンピオンになることに向けて集中していることを示した」
「ベンフィカは1人の選手よりさらに大きなものだ。我々はベンフィカのためにプレーすることに幸せを感じ、情熱的な選手だけを必要としている。クラブから離れることを望み、あるクラブが契約解除金を支払う意思があれば、我々には何もできない。我々はこれを受け入れた」
なお、シュミット監督は1月上旬にフェルナンデスに対するチェルシーからの過度なアプローチについて「エンソを欲しがっているクラブがやっていることは、ベンフィカに対して無礼であり、彼らがやっていることは受け入れられない。選手を狂わせている」と非難していた。
関連記事
● ベンフィカ指揮官がフェルナンデス獲得狙うクラブを非難「我々全員に対する無礼で受け入れられない」｜ポルトガルリーグ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。