DAZN News

【インタビュー】カカが語る古巣ミランとW杯「イタリアのいないW杯は全員が敗者」 | セリエA

読了時間 6分
kaka-san-siro (C)Getty Images

FIFA2002年ワールドカップ(W杯)の覇者で、バロンドール受賞者でもある元ブラジル代表のカカが『ダゾーン・イタリア』の特番「Super Tele」に出演。過去に7シーズンにわたってプレーした古巣ミランの今シーズンのスクデット争いについて見解を示した。元ミランの22番は、古巣のリーグ制覇に期待を寄せている。

「今年のミランはスクデットに値するし、正しい道を進んでいるように見える。イタリアだけでなく、ヨーロッパ規模のビッグクラブであるというアイデンティティを守りつつ、(テクニカルディレクターのパオロ)マルディーニは新加入の選手たちにクラブのDNAを示し、新経営陣も正しい形で投資を行ったように思う。今シーズンのスクデットを獲得することで、勝者のDNAを持った世界中から愛されるチームに再び戻れるよう願っている」

ピオリとアンチェロッティの共通点

2011年のスクデット獲得を最後に、長らく低迷が続いてきたミラン。その再生を実現させたのは、2019年10月から指揮を執るステファノ・ピオリだ。

「非常に優秀な指揮官だ。長期のプロジェクトで、監督がチームや選手たちにアイデンティティを与えることができるのは素晴らしいことだ。もちろん最終的に違いを作り出すのは選手たちでもあるが、ピオリは素晴らしい仕事を見せているように思う。優秀だし、賢く、チームを上手くマネージメントしている。私は好きだよ」

ピオリを巡っては、カカ氏がスクデットを獲得した2003-04シーズンにミランを率いていたカルロ・アンチェロッティに重ね合わせる声も上がっている。

「外部から判断するのは難しい。違いを作り出すのはロッカールーム内のマネージメントだと思うからだ。私がアンチェロッティの下でプレーしていた時もそうだった。選手、それも王者たちの人材管理をいかに行うかが重要と言える。だが選手たちへの愛情ある接し方など、ほんの少しだが非常に似ているところもあると思う」

かつてはミランを代表する“顔”だったカカ氏。現在のミランを象徴する“顔”を問われると、持論を展開した。

「監督だろうか。(ズラタン)イブラヒモヴィッチは戦士だ。数々のタイトルを手にし、40歳となった今でもプレーへの闘志を燃やしている。(ラファエウ)レオンも素晴らしい選手だ。非常に良いプレーを見せている。だが監督も好きだ。彼もしくはチーム全体を“顔”にするべきじゃないかな。このミランは、チーム全体が主役であり、強い勝者なんだ」

元同僚マルディーニへの期待

カカ氏の元同僚マルディーニ氏は、現役時代にスクデットやチャンピオンズリーグなど数々のタイトルを獲得し、輝かしいキャリアを築いた。ディレクターとして臨んだセカンドキャリアにおいても、素晴らしい手腕を見せている。

「パオロは現役時代に数多くのタイトルを獲得してきただけに、ディレクターとしてそれと同等の成功を収められるかどうかの判断は難しい。だが私にとって、パオロは模範となる存在だった。ディレクターとしての仕事のやり方、チームや取り巻く環境のマネージメントなどを見ても分かるが、パオロは賢く、常に決断力があり、明確な信念を持っている人物だ」

「ただ、ディレクターの仕事は選手とは違い、自分だけの力によるものではなく、補強など他の多くの要因に影響される。パオロは私が模範とする人物であり、彼のことは応援している。ディレクターとして現役時代のようなキャリアを歩んでくれることを願っている」

2005-05-25-milan-kaka-paolo-maldini

今後のミラン復帰は?

そんな先輩マルディーニ氏が活躍するミランへ、カカ氏が復帰する可能性はあるのだろうか。

「その答えは難しい。私には3人の子どもたちがいて、私自身、家族と一緒に過ごすのが好きだ。今は子どもたちにとっても特別な時期だが、まもなく私の元から飛び立っていくだろう。その時、私も別の道を歩み始めるかもしれない。だが現在は、仕事と家庭を両立しなければならない」

「この4年ほどでスポーツマネージメントや指導者の講習を受けてきた。サッカーを通して新たなことを学ぶのは面白い。今はこの方向で進んでいくつもりだ。それでも心の中では、ミランやパオロに『ノー』と言うなんて悲しいというか、難しいように感じている。将来、ミランへ復帰するチャンスが訪れることを願っている」

王国ブラジルとW杯予選敗退のイタリア

今年11月、2022年カタールW杯が開催されるが、カカの母国ブラジルは22大会連続22回目の出場を決めた。チッチ指揮下のブラジルは、5年ぶりにFIFAランキング首位にも上昇している。

「チッチはW杯へ向けた6年間のサイクルで多くの選手を巻き込みつつ、さまざまなプレースタイルを試みて、成長を促すことに成功した。ヴィニシウス(ジュニオール)やラフィーニャなど若手選手たちは、キャリアにおいて重要な局面に到達し、ブラジルは(東京)オリンピックでも優勝した。最高のタイミングでW杯に臨むことができる」

一方、イタリアは史上初となる2大会連続でサッカーの祭典への切符を逃した。カカ氏は自身の見解を示した。

「イタリアがW杯に出場できないなんてひどいことだ。W杯にとっても、イタリアにとっても良いことではなく、この状況では全員が敗者だと思う。だがもちろん、これはイタリアのカルチョに対する警鐘でもあると思う」

「EURO2020では優勝したが、2大会連続でW杯に出場できない。改善するために何をするべきなのだろうか。この先の数年間で答えを出していかなければならない。ただ、外から見る限りイタリアは強いチームだ。それなのにW杯に出場できなくなってしまったなんてね」

関連記事

【コラム】イタリア史上最大の悲劇、マンチーニ率いるアッズーリのW杯予選敗退はなぜ起きたのか? | FIFAワールドカップ欧州予選

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?

最新ニュース