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【コラム】モウリーニョがほれ込んだローマの18歳、約束を守ったフェリックス|セリエA

【コラム】モウリーニョがほれ込んだローマの18歳、約束を守ったフェリックス|セリエADAZN
数週間前、「永遠に感謝し続ける。満足してもらえるようにしたい」と綴っていた若者は、アンドリー・シェフチェンコのジェノア監督デビュー戦で有言実行の活躍を見せた。

ローマの18歳FWフェリックス・アフェナ=ギャンは、11月22日(日本時間)のジェノア戦で衝撃的なドッピエッタ(1試合2得点)をマークし、チームを2-0の勝利へと導いた。ローマは、クラブの宝となり得るかもしれないガーナ出身の若者に歓喜し、熱狂に包まれた。

ジョゼ・モウリーニョのチームはこの勝利により、非常に重要な3ポイントを獲得して5位へと浮上。今シーズンのセリエAにおけるローマの立ち位置や野心にも、変化が生まれてくるかもしれない。

2003年生まれのフェリックスは、10月28日のカリアリ戦でデビューを飾った。1点をリードされていた57分、マティアス・ビーニャに代わって彼がピッチに立ったのは、やや驚きでもあった。背番号64番をつけた若者は、チームのリズムを変えて貢献し、その後の逆転劇をもたらした。

モウリーニョとの熱き抱擁

フェリックスはカリアリ戦において、ローマのユニフォームに袖を通してセリエAでプレーした初めての2003年生まれの選手となっただけでなく、ジェノア戦において、セリエAで得点を記録した初めての2003年生まれの選手となった。

キャリアをスタートしたガーナのユーラフリカ・アカデミーから、ダニエレ・デ・ロッシの父アルベルトが率いるローマ下部組織のプリマヴェーラに至るまで、惜しみなく続けてきた努力がすべて報われた瞬間と言える。今年1月のローマ移籍は、クラブの副スポーツディレクター、モルガン・デ・サンクティスの要望により実現。フェリックスに夢のチャンスを与え、2023年までの契約へサインを求めたのだった。

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18歳FWは、前任のパウロ・フォンセカ監督の下でもトップチームに帯同したが、デビュー戦を迎えることはなかった。だが、今夏からローマの指揮官に就任したモウリーニョは、すぐさまフェリックスの能力にほれ込んだ。ポルトガル人指揮官は、彼を継続してトップチームに帯同させ、より多くのチャンスを与えた。

そして、どしゃ降りのジェノヴァの秋夜、ガーナ人FWはその期待に応えた。だからこそ、“スペシャルワン”ことモウリーニョの元へと駆け寄ると、ハグで祝福を受けたのだった。当然、チームメートたちからも歓喜の洗礼を受けた。

フェリックスは、指揮官に対して深く尊敬の念を抱いており、以前、インスタグラム上においても、その気持ちを表現している。「僕は永遠に感謝し続ける。満足してもらえるように頑張るつもりだ」。熱狂という魔法のカーペットに乗った若者の、何気ない約束がそこに綴られていた。右足の一撃でチームの決勝点をもたらしたフェリックス。彼は間違いなく正しい道を進んでいるはずだ。

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