昨夏、退団したFWロレンツォ・インシーニェの後釜としてナポリに加入したフヴィチャ・クヴァラツヘリア。入団直後はほぼ無名の存在であっただけに、元主将の代役として懐疑論も囁かれた。だが、ヴェローナとのセリエA開幕戦でいきなり初ゴールを挙げると、ここまで公式戦18試合で8得点10アシストと驚くべき活躍を見せ、セリエA単独首位を走るナポリをけん引してきた。
待ち遠しかったナポリのユニフォーム
そんなジョージアの超新星が『ダゾーン・イタリア』の特番「Dazn Heroes」に出演。ナポリ移籍の背景を明かしてくれた。
「ナポリとの交渉は約2年間にわたり、非常に長いものだった。だが、これほど偉大なクラブが僕に関心を寄せてくれたことは、とてもうれしかったよ。ナポリはかなり僕に興味を示してくれていたし、本当に幸せに感じたんだ。だからナポリのユニフォームに袖を通すことが待ち遠しかった」
ジョージア出身のミランOBカハ・カラーゼ氏が過去に『ダゾーン』のインタビューに応じた際、ナポリ指揮官を務めていたジェンナーロ・ガットゥーゾだけでなく、ミランでディレクターを務めるパオロ・マルディーニ氏にもジョージアの新星を紹介したことを明かしている。クヴァラツヘリアは、当時を振り返りつつ、自身が移籍先にナポリを選んだ理由を語ってくれた。
「同時期に他のイタリアのチームから関心はあったかって？ 詳しくは分からないが、他のチームも僕に興味を持ってくれていることは、何度か耳に入っていた。だが、ナポリからのオファーがあったので、他のチームのことは考えなかった。僕はナポリでのプレーを望んでいたんだ」
「まず1つ目の理由は、素晴らしい選手たちがいるチームであるということ。それからナポリの試合を見たときに、プレースタイルが非常に気に入り、あのプレースタイルなら完璧にフィットできると感じたんだ。そして移籍が実現し、僕はナポリの選手になったんだ」
「ナポリの街は最高に美しい。それに街の人々も素晴らしい。カルチョに情熱を注いでいて、みんながカルチョに詳しいんだ。街全体が自分を応援してくれて、常に愛されていると感じられる。選手として刺激になるよ。僕はこの街が大好きだ」
(C)Getty Images
お気に入りのニックネームは“クヴァラドーナ”
かつては、アルゼンチン出身の天才、ディエゴ・マラドーナ氏が躍動し、2度のスクデット獲得で熱狂に沸いたナポリ。クヴァラツヘリアは、ニックネームとして「ジジ」、「青の天使」、「クヴァラドーナ」、「クヴァラヴァッジョ」の中から1つを選択するよう促されると、迷わずにマラドーナ氏の名前から取った「クヴァラドーナ」を選んだ。
「クヴァラヴァッジョ？ 画家のカラヴァッジョのことだね。どれも面白くて素敵なニックネームだが、少しでもマラドーナの名前と重なるニックネームは光栄だ。他のニックネームとは異なる感情が芽生えるよ。誇りで胸がいっぱいになる。当然、クヴァラドーナが僕のお気に入りのニックネームだ」
Alessandro Sabattini/Getty Images
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