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ナポリ会長の次期監督オーディションで40人の候補から選ばれたリュディ・ガルシア…逆向きに繰り返された歴史 | セリエA【PR】

BARBARA CIRILLO
ナポリ会長の次期監督オーディションで40人の候補から選ばれたリュディ・ガルシア…逆向きに繰り返された歴史 | セリエA【PR】DAZN
【欧州・海外サッカーニュース】7年前、ルチアーノ・スパレッティにローマ監督の座を明け渡したフランス人指揮官リュディ・ガルシアは、トスカーナ人指揮官が築いたセリエA王者のチームを引き継ぐという重大な任務を背負うことになる。

映画プロデューサーでもあるナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、来シーズンにセリエA王者の指揮を執る次期監督の選定のため、数週間にわたってオーディションを実施。40人に上る候補の中から、過去にローマで実績を残した経験を持つリュディ・ガルシアを選んだ。まるで映画のように、伏線に伏線が絡み合い、驚きとともに開始した映画は、どんな結末を迎えるのだろうか。

Rudi García, Al NassrAl Nassr

歴史は逆向きに繰り返された。フランス人指揮官は7年前、成績不振によりローマ監督の座を解任されたが、当時、その後任となったのは、ルチアーノ・スパレッティだった。そして今年、ナポリを33年ぶり3度目のスクデットへ導いたスパレッティが退任を決めると、今度はガルシアがトスカーナ人指揮官が座っていたベンチを引き継いだ。

イタリアのメディア各紙は、ガルシアがナポリ指揮官に就任することを事前に察知することはできず、ナポリ会長が公式ツイッターを通じて電撃発表を行った。リュディ・ガルシアは、ナポリと年俸300万ユーロ(約4.7億円)の2年契約(3年目の延長オプション付き)を結び、「イタリア王者のチームを再び頂点へ導くため、かつてないほどに意欲を燃やし、野心を抱き」、セリエAへと戻ってくる。

ガルシアのイタリア復帰は、ローマ指揮官の座を解任された2016年1月13日以来。元ローマ指揮官はその後、母国フランスのマルセイユやリヨンで指揮を執り、昨夏にアラブ首長国連邦(UAE)へと渡った。指導していたアル・ナスルでは、ロッカールーム内での騒動を経て、今年4月、クラブと双方合意の元で契約解除に至った。

Rudi García, Al NassrAl Nassr

リュディ・ガルシアがローマに残した足跡

ガルシアが2013年夏から2年半にわたって率いたローマで残した功績と言えば、2-0で勝利を収めたローマダービーを含むあの有名な10連勝だろう。フランス人指揮官は、就任1年目のシーズンに開幕戦から10連勝を収める偉業を成し遂げた。

また、元ローマ指揮官は、コミュニケーションの達人であるだけでなく、守備に安定性をもたらし、自身の十八番である素早いカウンターをチームに定着させた。こうしてローマは、ガルシアの4-3-3のシステムの下、クラブ史上最高となる1シーズンで84ポイントを獲得したが、スクデットには手が届かず、2年連続でユヴェントスに次ぐ2位の成績に終わった。

ガルシア指揮下の3年目のシーズンには、エディン・ジェコやモハメド・サラーも加わったが、ローマは1月の時点で5位と出遅れ、フランス人指揮官は解任。後任としてスパレッティが選ばれた。あれから7年の年月が流れ、ガルシアは新たな物語を書き綴り始めることになる。

ローマ指揮官就任のタイミングは、コッパ・イタリア決勝のダービーでラツィオに敗れ、おそらくチームがどん底の状態だったが、ナポリでは、33年ぶりスクデット獲得直後の最高潮のタイミングでチームに加わることになる。

だが、熱狂的なファンが集うナポリにおいて、来シーズンへの期待値は高い。セリエA王者のチームでは、リーグ戦2連覇だけでなく、UEFAチャンピオンズリーグのタイトル獲得も求められることになり、最も難しいタイミングでの指揮官就任であるかもしれない。

文・バルバラ・チリッロ/ダゾーン・イタリア記者&フィールドプロデューサー

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