ユヴェントスは、セリエA第29節終了後、アタランタやフィオレンティーナを相手に立て続けに大敗を喫したことを受け、今シーズンからチームの指揮を執っていたチアゴ・モッタの電撃解任を決断。後任としてクラブOBで、過去にアシスタントコーチを務めた経験を持つイゴール・トゥードルを招聘し、第30節のジェノア戦に臨んだ。
モッタ時代の4-2-3-1から3-4-2-1へとシステムを移行した新体制のユーヴェは、25分に10番のケナン・ユルディズのゴールで先制点を奪うと、そのままリードを守り切り、3試合ぶりの勝利を手にした。
『ダゾーン・イタリア』で中継を担当したトンマーゾ・トゥルチ記者は、このユーヴェの決勝点が生まれたシーンに注目。ピッチ脇にいた新指揮官の貢献を強調した。
「トゥードルは試合中、ずっと立ったままで『前へ、前へ』と言い続けていた。それからこのエピソードが起きたんだ。結果的に、このエピソードが試合を決定付けることになった。(フェデリコ)ガッティが負傷して交代しなければならず、(ピエール)カルルが入る準備ができていた。ところが彼は何をしたか? (タッチラインを割ったボールを拾い)すぐにスローインで再開できるようにボールを(トゥーン)コープマイネルスに渡したんだ」
元スイス代表MFのヴァロン・ベラーミ氏は、“無駄な時間は過ごさない”というトゥードルの哲学が、新指揮官の初陣における勝利をもたらしたと考えている。
「彼は練習においても、止まらず、無駄な時間を過ごさないようにとの方針を持っている。常にインテンシティを求めているんだ。今回のケースも、その考えを示すものだ。時間を取って指示を出すこともできたが、彼はすぐにボールをコープマイネルスへ渡し、(ドゥシャン)ヴラホヴィッチをめがけて縦の攻撃をするように伝えた」
「こうした小さな細部が、このレベルでは違いを作り出すんだ。あの場面では、ユーヴェがリズムを変えたことで、ジェノアは陣形を整える準備が間に合わなかった。トゥードルのおかげですぐにリスタートしたことが、この試合で違いを作り出したんだ」
ユーヴェ指揮官は試合後のインタビューにおいて、「練習していたわけではなく、自然に出た」とこのエピソードについて明かしたが、トゥルチ記者は「どん欲な指揮官だ。われわれは、監督のアシストを一部認めるよ」と賛辞を贈った。
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『ダゾーン・イタリア』の番組「Dazn Serie A Show」では、司会者のジョルジャ・ロッシ記者が「ユルディズは極めて美しいゴールを決めた」と若き逸材の躍動を称賛。前体制下を振り返り「モッタはいくつかの間違いを犯したが、ユルディズのマネージメントもその1つだったのではないか」と指摘した。
さらに「技術や才能の観点からユヴェントスにおいて不可欠な選手であり、ミランにおける(ラファエウ)レオンのように、このレベルの選手を除外することはできなかったのではないか」と主張すると、解説陣のダリオ・マルコリン氏もトルコ代表の至宝を絶賛した上で、ユヴェントスに見解を示した。
「この若者は素晴らしいクオリティを持っている選手だ。彼はプレーしなければならない選手なんだ。ユヴェントスは、技術と足があり、どん欲さのある選手を見つけたと言えるだろう。だがトゥードルが目指す3-4-2-1に到達するために、取り組むべきことは多い。新生ユヴェントスはまだ萌芽期だ。しかしトゥードル指揮下で選手たちや哲学が成長していく可能性はある」
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続いてユヴェントスOBのチーロ・フェラーラ氏が、アリアンツスタジアムの観客からも歓迎を受けた古巣の新指揮官について語った。
「まずトゥードルは指揮官として経験があるうえ、ユヴェントスの環境を熟知している。したがって観客が異なる反応を示すことは想像していなかった。さらに言っておきたいことがある。私は、もしユヴェントスがチャンピオンズリーグ出場権を獲得できたら、彼が指揮官の座に残る可能性はかなり大きいと確信を抱いている」
ミランOBのマッシモ・アンブロジーニ氏は、来シーズンもトゥードルが続投する可能性を指摘したフェラーラ氏の考えに否定的な見解を示している。
「私は、チアゴが試合中の選択に関して間違いを犯したとずっと考えていた。だが解任に値する事態にまで進んでいたとは思わなかった。ユーヴェは複雑な状況にある。首脳陣は、来シーズンもトゥードルに託すという考えはなかったのではないだろうか」
「緊急事態において、このような直感的な選択はするべきではない。このまま最後まで行って、トゥードルがクラブワールドカップの指揮を執ることはあっても、ユーヴェにトゥードルを来季も続投させる義務はないと考える」
最後にマルコリン氏は、今後、ユーヴェが取り組むべき課題の最優先事項に守備を挙げた。
「ユーヴェは昨夏、攻撃陣に関して良い補強を行った。(マッシミリアーノ)アッレグリのためには獲得しなかったような選手たちを獲得したわけで、新しいユヴェントスになった。当然、取り組みは行う必要があった」
「現在のユヴェントスは、守備面に着手するべきだ。堅固な守備を作り上げる必要がある。ユーヴェはまず守備を再建し、その後、若手に取り組むべきだろう。ユーヴェは美しいが、軽い部分があり、パーソナリティに欠けていた。トゥードルがやって来たことで闘志も見せられるようになるはずだ」
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