過去に4度のワールドカップ(W杯)優勝を誇るカルチョの伝統国イタリア。直近のW杯2大会で予選敗退に終わり、2026年北中米大会で12年ぶりの出場を目指している。ところが今年6月、欧州予選の初戦となったグループI第3節で最大のライバルであるノルウェーに敵地で0-3と完敗。グループ首位での出場権の獲得が厳しくなった。
ルチアーノ・スパレッティからジェンナーロ・ガットゥーゾへの指揮官交代を経ながら、モルドバやエストニア、イスラエルを相手に3連勝を飾ったアッズーリ。日本時間12日に敵地で行われたエストニア戦においても、試合開始からチームが一体となって集中したプレーを見せ、モイズ・ケーンやマテオ・レテギ、20歳のフランチェスコ・ピオ・エスポージトらで3点を奪って試合を優位に進めた。
終盤、GKのジャンルイジ・ドンナルンマがキャッチミスをして失点するシーンもあったが、イタリアは3-1で勝利を収め、3位イスラエルに3ポイントの差をつけ、次戦の結果次第でPO進出となる2位の座を確保する可能性がある。指揮官のガットゥーゾは試合後の記者会見でアッズーリの選手たちを称えた。
「現代サッカーにおいて予想通りの試合が存在しない中、やるべきことをしてくれた選手たちには非常に満足している。試合へのアプローチやプレー、メンタリティーは非常に良かった。相手に最低限のチャンスしか与えず、選手たちは献身的に相手へプレスをかけていた」
「ピオについても技術面ではなく、プレスや守備の運動量に関して触れておきたい。これはチームの付加価値だ。この波に乗っていきたい。1歩ずつ進んでいくことが重要だ。このチームには価値があり、大きな成長の余地がある。ユニフォームの重みや試合の重みが感じられる中で、ここへやって来てストレスなくプレーできたことは素晴らしいことだ」
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ただ、同節でノルウェーがイスラエルに5-0と勝利したことで、消化試合が1試合少ないとはいえ、依然として6ポイントの差があり、得失点差は「19」となった。イタリアメディア『Mediaset』は「首位ノルウェーを追い越すことはもはや不可能」としつつ、アッズーリの戦いぶりを評価している。現役時代に“リンギオ(犬のうなり声)”の愛称で親しまれたガットゥーゾのかつての姿をアッズーリの選手たちに投影し、賛辞を贈った。
「ジェンナーロ・ガットゥーゾは明確なアイデンティティーを与えた。イタリア代表はまるで彼のイメージのようで似ていた。牙をむいてうなり、闘志があり、あらゆるボールを競い、チャンスを作り出して相手に痛手を加えようとする大きな意欲があった」
だがガットゥーゾのチームの課題も挙げている。「不満を言うべきところがあるとすれば、まさにシニカルさと注意力だ」と指摘。「レテギのPK失敗に加えて(ジャコモ)ラスパドーリや(レオナルド)スピナッツォーラが決定機をフイにした。アッズーリの総得点数に上積みできていたはずだ」とつづった。
さらに76分のドンナルンマのキャッチミスにも言及し、「他の状況なら、アッズーリにとって高くて重い代償を払わせる可能性があった不注意だった」と苦言を呈している。
イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』もまた、W杯へ苦難の道のりが続くアッズーリについて「イタリアはエストニアで勝利したが、グループ首位は蜃気楼のままだ」と報道。「POがW杯へ出場するための最も現実的なシナリオであることに変わりない」とグループ2位通過でPOを経て出場権を獲得するルートが現状に即した目標としている。
「ノルウェーは5-0でイスラエル戦に勝利し、ミラノで11月16日(現地時間)に行われる“複雑な”ラストマッチ、アッズーリとの直接対決を前に、われわれ(イタリア)が得失点差で(アーリング)ハーランドと仲間たちを上回る可能性をゼロにリセットした」と指摘。アッズーリのグループ首位でのW杯出場権の確保には「11月13日、ノルウェーのホームでのエストニアの奇跡が必要であり、ファンタカルチョ(サッカーゲーム)の世界を超える話だ」として現実を見据えている。
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しかしながらイタリアが2006年W杯覇者である闘将の下、かつてのW杯常連国の姿を取り戻しつつあることに言及。「ガットゥーゾがベンチに座り、われわれがイタリアであることを再び示し始めている。それが3大会連続のW杯欠場を回避するための良い出発点だ」と述べ、「自信をもって正しいメンタルで春の2戦(PO)へ臨むことが重要だ」との見解を示している。
だからこそアレッサンドロ・バストーニを出場停止で欠く中で迎える次戦のイスラエル戦において「確実にグループ2位で終えるために負けない必要がある」と強調している。先述のイタリアメディアも同様に「イスラエル戦では相手に何も許さず、POへの切符を勝ち取るための3ポイントの獲得へ完璧な試合が求められる」とつづり、世界情勢により厳戒態勢で迎えるウディネでの次戦へ注文を付けた。
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