昨夏、クラブOBでインテリスタのクリスティアン・キヴを招聘し、2年ぶり21回目のスクデットを獲得したインテル。今夏の移籍市場では、ウィングバックの補強として、カリアリで大ブレイクを果たした21歳のイタリア代表DFマルコ・パレストラへの関心が囁かれているが、そんな中、下部組織の20歳MFアレクサンダル・スタンコヴィッチの再獲得へと動いた。
スタンコヴィッチは、インテルOBで現ツルヴェナ・ズヴェズダ指揮官のデヤン・スタンコヴィッチを父に持ち、ヴェネツィアでプレーするGKフィリップ・スタンコヴィッチと共にインテルの下部組織で育った。
2024-25シーズンのルツェルンへの期限付き移籍を経て、昨夏にインテルからクルブ・ブルッヘへ完全移籍。今シーズンは公式戦9ゴール5アシストなどを記録する活躍を見せており、インテルが5日に買戻しオプションを行使したことで7月1日付の5年契約での古巣復帰が決定した。
イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は、買戻しのための移籍金を2300万ユーロ(約42億円)と報道。さらにインテルが買戻しに踏み切った背景を伝えている。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)において予選を含めて14試合に出場して3ゴールを挙げたスタンコヴィッチを巡っては、プレミアリーグやドイツのクラブが関心を寄せており、インテルが投じた移籍金を上回る獲得資金を準備していることが、クラブ経営陣の決断の後押しとなったと見られている。
また、インテル下部組織でスタンコヴィッチを指導したキヴの意向もあるようだ。スタンコヴィッチは、同じ2005年生まれのイタリア代表FWピオ・エスポージトと共にインテル下部組織で育ち、2022-23シーズンにはルーマニア人指揮官が率いたプリマヴェーラでプレーした経験を持っており、「“キヴ・ボーイズ”の1人」とされる。
イタリア紙によれば、キヴは自身の元同僚であり、トリプレーテ(国内リーグ&カップ戦とCLの3冠)達成のメンバーであるデヤン・スタンコヴィッチの息子のインテル復帰をかねてより望んでおり、ブルッヘでブレイクした「自家製のタレント」を手元に置き、夏の合宿で評価を見極める方向とみられている。さらにインテルの中盤へ組み込むかどうかも検討する可能性がある。
だが他クラブからも熱視線が注がれているスタンコヴィッチ。もし移籍金4000万ユーロ(約74億円)前後のオファーが舞い込めば、インテルに残留せず、クラブの収益確保のために放出される可能性も指摘されている。
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