パルメイラスとチェルシーFCが前回対戦したのはわずか3年あまり前のFIFAインターコンチネンタルカップ(旧称FIFAクラブワールドカップ)決勝だった。しかし今回アメリカで再戦を迎えようとしている両チームには、はるかにそれ以上の時間が経過したかのように感じられる。
チェルシーが2-1で勝利を収めたその決勝でピッチに立った32人の選手たちの中で、金曜日にフィラデルフィアで行われる試合のスターティングイレブンに名を連ねることが予想されるのはパルメイラスのGKウェーヴェルトンただ一人。“ヴェルドン”は2020年11月に就任したアベル・フェレイラ監督が当時も指揮を執っていたが、トーマス・トゥヘルが率いていたチェルシーは現在ではイタリア人監督エンツォ・マレスカに率いられている。
コーチングスタッフは変わっておらず、ポルトガル指揮官のもとで勝利のサイクルを過ごしてきたパルメイラスだが、メンバーに関してはシーズンを重ねるごとにリフレッシュを続けてきた。結果として、インターコンチネンタルカップ決勝に先発した選手の中でクラブに残っているのは、ウェーヴェルトンも含めて5人のみとなっている。
そのうち2人、センターバックのグスタボ・ゴメスと左サイドバックのホアキン・ピケレスは警告累積のためチェルシー戦を欠場する。残りの2人、右サイドバックのマルコス・ローシャと中盤のラファエウ・ヴェイガも今回のクラブワールドカップで先発に起用された試合もあったが、フェレイラが予想外の手を打ってこない限りは金曜日の準々決勝をベンチでスタートさせることが見込まれる。
一方のチェルシーについては、前回の対戦から変わっていない部分ははるかに少ない。ブルーズのクラブ内では本格的な刷新が進められているためだ。
トップチームの選手のうち、当時からスタンフォード・ブリッジに残り続けている選手は2人のみ。リース・ジェームズは現在では少年時代から所属するクラブのキャプテンを務めているが、3年前のインターコンチネンタルカップ決勝は負傷ため出場していなかった。アブダビでの試合でベンチに入っていたトレバー・チャロバーは今回のクラブワールドカップでここまで2試合に出場。指揮官もオーナーも入れ替わり、完全に装い新たなクラブとなっている。
前回の決勝戦が行われたのは2022年2月12日、会場はモハメド・ビン・ザイド・スタジアム。後半開始9分後にベルギー人ストライカーのロメル・ルカクが決めてブルーズが先手を取ったが、直後にヴェイガがPKを決めて同点とした。タイトルを決定づけたのは、2021年UEFAチャンピオンズリーグを制した際と同じくドイツのカイ・ハフェルツ。延長戦の終了8分前にPKを沈めた。
このタイトルを勝ち取ったことで、チェルシーは当時獲得可能だったすべてのトロフィーを獲得。新たに設立されたUEFAカンファレンスリーグのタイトルもそのリストに加えたクラブは、アメリカの地でコレクションを完成させたいと望んでいることだろう。一方のパルメイラスはリベンジに燃えつつ、今大会で最も好成績を収めた南米勢となることも期待している。