DAZNによる移籍情報に特化した番組「ウィークリー・ロマーノ」の最新エピソードが8月30日に公開された。このコンテンツでは移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏をホストに起用し、マーケットの最新情報をまとめてお届けする。
今回のエピソードでは、急転直下でトッテナム移籍が発表されたシャビ・シモンズについて、その舞台裏をロマーノ氏が明かした。
シモンズはチェルシーのメインターゲットの1人で、ロマーノ氏によると7月中旬の時点で「本格的な交渉に入っており、選手も移籍に前向き」という状態だった。しかし、日本時間で30日の午前1時頃にトッテナムが獲得したと発表。チェルシー入りが確実視されていた中、なぜトッテナムによるハイジャックが成功したのか。
ロマーノ氏は「今夏でも最もクレイジーな移籍の一つだった」と前置きした上で、「チェルシーとライプツィヒとの交渉は口頭ながら最終段階まで進んでいた。選手個人との合意に関しても、シモンズはチェルシー移籍を望み、バイエルンのオファーを断っていた」という。
しかし、クラブ間では何週間にも渡って正式な合意には至っていなかった。ロマーノ氏は「チェルシーは財政的に約6000万ユーロの移籍金を受け入れられなかった」と語る。そこでシーンに入ってきたのが、エベレチ・エゼ(クリスタル・パレス→アーセナル)の獲得を逃したトッテナムだった。
ロマーノ氏はトッテナムの介入について詳細にコメント。「(現地時間29日の)深夜に正式なオファーを提示し、6000万ユーロでクラブ間の合意に達したのは午前3時だった。早朝には契約に関してもシモンズと合意し、午前中のうちには2年間の延長オプション付きの5年契約にサインした」と舞台裏を明かした。
今回の「ウィークリー・ロマーノ -移籍情報特化番組-」では、そのほかにジャンルイジ・ドンナルンマ(パリ・サンジェルマン)やマルコ・アセンシオ(同)、マヌエル・アカンジ(マンチェスター・シティ)といった選手たちの現状を語っている。