ヘスス・フェレイラにとって、今年はすでに盛りだくさんの1年となっている。
1月はじめにはFCダラスからシアトル・サウンダーズFCへ、MLS(メジャーリーグサッカー)内で大型移籍。新たなクラブではリーグ戦3得点6アシストを記録し、先日第一子も生まれて父親となった。4話構成のドキュメンタリーシリーズ『オール・フォワード:ヘスス・フェレイラ物語』にも出演。他にも多くの予定が組まれており、アメリカ代表としてFIFAワールドカップ26に向けたいくつかのフレンドリーマッチに参加できることも期待している。
しかし、24歳のストライカーにとってピッチ上でこれまで最大の出来事はおそらく、サウンダーズでFIFAクラブワールドカップ2025の3試合を戦ったことだろう。欧州王者パリ・サンジェルマン、スペインの強豪アトレティコ・デ・マドリード、南米王者ボタフォゴにいずれも敗れたとはいえ、世界トップのチームを相手に自分の力を測ることができる機会には大きな価値があったと彼はFIFAに話してくれた。
ヘスス・フェレイラ:選手としては、いつもできるだけハイレベルな大会で戦いたい。もちろん、それはつまりワールドカップということだ。僕にとってもチームメイトにとっても名誉なことだった。最高のレベルで戦いたいと望んでいた。僕らにとって素晴らしいことだった。
チームとしてすべてを出し切ったとわかっているし、それは試合の中で見せられた。どの試合も激しい争いだった。自分たちのすべてを出して、おそらく可能だとは思っていなかったようなチャンスに向けて自分たちの目を開くことができた。今までにないレベルでお互いを助け合い、お互いのために走り、お互いのためにすべてのボールを必死で争った。今はそれがリーグ戦でのパフォーマンスに繋がっている。
勝ち点は獲得できなかったし、初めてのクラブワールドカップがこうなってほしいと思い描いていたわけではないが、自分たちの戦いぶりには満足している。戦ったチームのレベルは高かった。PSGはチャンピオンズリーグ優勝チームで、アトレティコ・マドリードも闘争心に溢れてよく走るチームとして知られている。しっかり戦えたと思う。
ひとつのボールが生きるか死ぬかを分けるということをみんな学んだと思う。どの試合もわずかな差だった。欧州のチームや南米のチームがどれほどひとつひとつのボールに向けて必死で戦っているか、お互いのために走っているかに気付かされた。
まったく違う。欧州のチームはフレンドリーなどでこちらに来たりもするが、スター選手は45分しかプレーしないだろう。今回は、彼らも最強のラインナップで戦うつもりだった。僕らとしては、相手がチャンピオンズリーグ王者だと認めた上で、何ができるかやってみる。試合に勝てる、自分たちにはそれだけの力があるという意識でピッチに出た。それがプレースタイルにも表れていた。勇敢に戦い、後ろから繋いでいき、相手にプレスをかけた。もちろん望んだ通りの結果にはならなかったが、自分たちの戦いぶりには満足している。
たぶん(アクラフ・)ハキミかな。右サイドバックとしてプレーしながら、最後はエリア内にいてゴールを決めたりもする。異常なほどに走って、ピッチの両側でとにかく落ち着いている。最高のレベルではあれほどのことが必要になると思うとクレイジーだ。近くで見ると刺激をもらえるし、本当にとんでもない。
もちろん(モチベーションは)強い。僕らとしては、出場するどんな大会でも戦いたいといつも思っている。国際大会に出場して、Concacafで優勝できたりするのは素晴らしいことだ。いつもそういうものを求めている。シアトルのようなチームはいつも試合に勝つこと、リーグ戦で優勝することを目指している。今後のことが楽しみだ。
選手としては最高の中の最高の戦いがしたい。僕はすでに一度ワールドカップで戦う幸運に恵まれた。モチベーションになるし、自分を新たなレベルに引き上げられる。2022シーズンに(ワールドカップのアメリカ代表入りを)目標にしていたのを覚えている。1月のはじめから目標だった。それが自分の推進力となり、自分自身の最高の姿が引き出せる。今回はホームなので特に楽しみにしている。今シーズンの終わりと来シーズンのはじめにかけて自分の最高の力を発揮して、そこに立てることをコーチングスタッフやすべての人に見せたいと願っている。
自分の今シーズンをとても客観的に見ていて、代表チームのレベルには達していなかったと思っている。それは理解しているし、全面的に認められる。招集されるような自分の最高のプレーはできていなかったが、結局はそれもさらにパフォーマンスを良くするため、上達するため、代表に呼ばれるレベルに自分を押し上げるためのモチベーションになる。最後に決めるのはコーチ陣だが、僕にできるのはプレーを続けること、向上を続けていくことだけだ。今季の残りはとにかくピッチ上で最高の選手になれるように、自分自身の最高の姿になれるようにしたい。まずはここシアトルで、クラブレベルでパフォーマンスを発揮することから始まると思う。それから代表チームのレベルへ繋げていく。