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クラブワールドカップで活躍した新加入選手たち

FIFA
  • 大会直前および大会中の移籍ウインドウで参加チームの多くが新戦力を補強
  • 新チームですぐにインパクトをもたらした選手も
  • チェルシーのジョアン・ペドロは3ゴールを挙げて決勝進出と優勝に大きく貢献

FIFAクラブワールドカップ2025は、参加チームにとって異例の状況となった。2つの移籍ウインドウが設けられ、大会に向けた補強を行うことが可能だったのだ。多くのクラブがアメリカへと渡る前に補強を実施し、可能な限りチームの質と競争力を高めるために必要なピースを加えようとした。しかし、リスキーな選択でもある。やはりどんな選手であっても、自らの力を最大限に発揮するためには、新たなチーム、新たなチームメイトたちに順応する時間が必要となるためだ。

それでも少数ながら、加入後すぐに好パフォーマンスを提供することができた選手も存在している。ワールドカップのように短期間の大会ではそれも必要なことだ。チームの戦いぶりに決定的な貢献を果たした選手もいれば、少なくとも新チームでの今後に向けて期待を感じさせた選手もいる。FIFAクラブワールドカップ2025で効果的な新戦力となった選手たちを見ていこう。

ジョアン・ペドロ(チェルシー)

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ジョアン・ペドロのケースは特例中の特例だった。6月14日にクラブワールドカップが開幕した時点では、このブラジル人選手はブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンに所属し、母国でバカンスを過ごしていた。だが7月2日、チェルシーは彼の加入を発表。ノックアウトステージに向けて選手の登録を可能とするウインドウ中の補強として、アメリカで新たなチームに合流した。その時点では、今大会に向けた補強だとは考えられていなかった。

だが移籍が発表されて5日後、エンツォ・マレスカは準々決勝のパルメイラス戦で早くも彼を起用。ジョアン・ペドロは54分にピッチに送り出される。チェルシーが大会前に獲得したもう一人の新加入選手であるリアム・デラップと交代しての出場だった。新監督にアピールしたい彼は、準決勝のフルミネンセ戦では先発イレブンに名を連ねる。奇しくも選手として育てられたクラブとの対戦だった。

そこから起きたことは、サッカーでしか実現し得ないような物語のひとつだった。ジョアン・ペドロは見事な2ゴールを挙げ、新加入チームを決勝へ導く。試合後には、勝利の立役者となったことを喜ぶと同時に、今でも自分のチームだと感じているフルミネンセを敗退に追い込んだことへの複雑な感情を口にしていた。「ただただ謝りたい。この大会が彼らにとってとても大事だということはわかっていたが、僕らにとっても同じだ。これもサッカーなんだ」と彼は試合後に語った。

この試合だけでも大会中の補強は大成功だったと言えるが、そこで終わりではなかった。決勝にも先発出場を果たしたアタッカーは、マレスカのチームが展開した素晴らしいゲームを読み解く鍵を握る選手となった。プレッシングの中心となり、ブルーズの危険な攻撃の一端を担い、そしてコール・パーマーのパスを受けて試合の3点目を記録。チェルシーでのキャリアはこれ以上ないほど最高のスタートを切った。

ディーン・ハイセン&トレント・アレクサンダー=アーノルド(レアル・マドリード)

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クラブワールドカップを戦うアメリカへと渡る前に守備陣に問題を抱えていたレアル・マドリードは、トレント・アレクサンダー=アーノルドとディーン・ハイセンの加入を発表した。両者ともに出場可能な試合では不動の先発メンバーとなり、起用にふさわしいパフォーマンスを見せた。


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アレクサンダー=アーノルドは5試合で合計390分間プレー。イングランド代表右サイドバックは2つのアシストを提供し、マドリーが新戦力として彼に賭けようとした理由を示した。コンディションさえ良ければシャビ・アロンソのチームで右サイドのレーンを担っていたが、残念ながら負傷のためパリ・サンジェルマンとの準決勝に出場することはできず、チームは0-4で敗れて大会を終えることになった。

ディーン・ハイセンも同じくこの試合を欠場。こちらは出場停止だった。“TAA”はすでに実力が証明されている新戦力だったが、ハイセンの場合は大きく異なる。スペイン代表ディフェンダーはまだ非常に若い選手ではあるが、マドリーの守備陣を指揮するという困難な任務が課された。出場した5試合では守備面での落ち着きと左足からの優れた配球を見せ、この挑戦に臨む準備が十分にできていることを示していた。

ジョーブ・ベリンガム(ボルシア・ドルトムント)

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ボルシア・ドルトムントのジョーブ・ベリンガム獲得は大きな注目を集めた。それも当然だ。兄が同じクラブで過ごしたキャリア初期との比較はやはり避けられない。とはいえ、若きイングランド人は母国2部リーグのサンダーランドからドイツへやってきたという事実も無視はできない。すぐにパフォーマンスを発揮することを期待された補強なのかどうか、疑念が存在していたことも理解できる。

実際のところ、ジョーブはグループステージ初戦のフルミネンセ戦(0-0)はベンチスタートとなり、59分から交代出場。続くマメロディ・サンダウンズ戦では先発イレブンに起用され、ニコ・コヴァッチ監督を納得させる必要があった。ベリンガム弟はこの信頼に応え、4-3の勝利に繋がるゴールを挙げてみせる。蔚山HD(1-0)戦にも先発してゴールに繋がるパスを供給し、16強のモンテレイ戦(2-1)もスタメン。残念ながらモンテレイ戦でイエローカードを受けて出場停止となり、期待された兄との対決は実現せずに終わった。

ラヤン・シェルキ(マンチェスター・シティ)

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クラブワールドカップに向けて最も積極的な補強を行ったチームのひとつがマンチェスター・シティであり、ラヤン・アイト=ヌーリ、タイアニ・ラインデルス、ラヤン・シェルキの3人を加えていた。この中でもおそらく最高の大会を過ごした選手はシェルキだった。

シチズンズの新加入選手たちのパフォーマンスは、チーム自体の今大会の戦いと切り離しては考えにくい。イングランドの強豪クラブは16強でアル・ヒラルによって敗退に追い込まれ、前評判を大きく裏切ったと考えた者が多かった。とはいえ、無冠のシーズンを終え、完全に新たなプロジェクトをスタートさせたばかりのチームであったことも考慮に入れなければならない。

シェルキの残した成績は決して悪いものではない。21歳の若きウイングは4試合で計122分間プレー。ラインデルスのように不動のスタメンではなかったものの、十分にインパクトあるプレーを残した。1ゴール1アシストを記録し、ペップ・グアルディオラのチームが彼を獲得しようとした理由を示すことができた。

アリ・ラジャミ(アル・ヒラル)

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アリ・ラジャミはチームの層を厚くするための補強としてアル・ナスルからアル・ヒラルに加入。グループステージではほぼ脇役にとどまり、レアル・マドリードと引き分けた試合には出場もしなかった。

しかし徐々にシモーネ・インザーギ監督にとって、特にリードを守りたい局面でひとつの選択肢となっていく。延長戦を含めて37分間プレーした16強のマンチェスター・シティ戦では特にその役割を果たしてみせた。主役と言えるほどの活躍ぶりだ。チーム最多となる7度のクリアを記録し、ゴール確実かと思われたアーリング・ハーランドのボールを決定的なブロックで阻止。歴史的な準々決勝進出に繋がるワンプレーだった。