プレミアリーグの新シーズン開幕を告げるコミュニティ・シールドが7日(日本時間8日1:15)にウェンブリー・スタジアムで開催される。今シーズンは、昨季のFAカップ王者であるレスターと、同プレミアリーグ王者であるマン・Cが相まみえる。
ブレンダン・ロジャーズ体制4年目を迎えるレスターは昨シーズン、開幕から好調を維持すると、第34節まで3位以上をキープしてチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に近づいていた。しかし、ラスト4試合で3敗するなど、正念場で失速。4位チェルシーに1ポイント差で、TOP4フィニッシュを逃した。
それでも十分に成長を感じさせるシーズンを経たレスターは、FAカップ決勝でのちの欧州王者となるチェルシーを下して同大会初優勝を飾り、コミュニティ・シールドの出場権を得た。
オフシーズンには、ザルツブルクから22歳のFWパトソン・ダカを推定3000万ユーロで引き入れたのを筆頭に、リールからMFブカリ・スマレを同2000万ユーロで、サウサンプトンからDFライアン・バートランドをフリー移籍でそれぞれ補強した。特に、昨季に公式戦42試合で34ゴールを挙げたダカには、ヴァーディの後継者として活躍に期待がかかる。
なお、今回の試合に向けては、プレシーズンマッチで負傷したウェズレイ・フォファナのほか、ティモシー・カスターニュ、ジェイムズ・ジェスティン、ジョニー・エヴァンズらが負傷のため欠場する見込みだ。
クラブ史上2度目のコミュニティ・シールド優勝、そしてシーズン開幕の一戦で期待がかかるのは、やはりエースのヴァーディだ。今年1月に34歳となったストライカーだが、昨季もリーグ15ゴール9アシストをマークし、6シーズン連続でチーム内得点王となった。昨季ファーストマッチでハットトリックを達成したマン・Cを相手に、チームが勢いをもってリーグ開幕戦に入るためにも、ゴールを記録して戴冠に貢献したい。
一方、ジョゼップ・グアルディオラ体制6年目を迎えたマン・Cは昨季、序盤戦こそやや不安定な戦いが続いたが、第19節でトップに立つと、そこから最後までセーフティリードを保ったまま逃げ切り。2位マンチェスター・ユナイテッドに12ポイント差をつけて、2シーズンぶり7度目のトップリーグ制覇を成し遂げた。
オフシーズンには、エリック・ガルシアとレジェンドのセルヒオ・アグエロらが退団した一方、5日には推定1億ポンドという英国史上最高額を投じてアストンヴィラからジャック・グリーリッシュを獲得した。
今回の試合に向けては、今夏のコパ・アメリカやEURO2020の影響もあって、複数選手が休養から出遅れている状況。エデルソン、ジョン・ストーンズ、ケヴィン・デ・ブライネ、ラヒーム・スターリング、ガブリエウ・ジェズスらが欠場する見込みだ。
期待の18歳がスタメンのチャンスを得る可能性がありそうだ。ユース時代の2019年にミルウォールからマン・C入りしたU-18イングランド代表のエドジーは、確かな足下のテクニックと瞬発力、ゴールへの嗅覚を併せ持つウインガー。今夏のプレシーズンマッチでは、プレストン戦、バーンズリー戦、ブラックプール戦と3試合連続でゴールをマークして存在感を示しており、ここでも結果を残すようであれば新シーズンのトップチームでの飛躍のチャンスが広がる。
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