ちょうど1年ほど前の2021年1月30日を振り返ってみよう。スタディオ・レナート・ダッラーラで行われたボローニャ対ミラン(1-2)。26分、PKがロッソネーリ(ミランの愛称)へ与えられると、ズラタン・イブラヒモヴィッチがペナルティマークに立った。するとボローニャの指揮官シニシャ・ミハイロヴィッチは、大声で叫んだ。「どうせ失敗する。あいつはPKの蹴り方を知らないからな」。
その数秒後、ミランはゴールネットを揺らした。だが、得点者はイブラヒモヴィッチではなく、アンテ・レビッチ。スウェーデン代表FWが11メートルの距離から放ったシュート がGKウカシュ・スコルプスキに阻まれると、クロアチア代表FWはこぼれ球を巧みにゴールへ押し込んだ。 
イブラヒモヴィッチは長いキャリアにおいて、PKを実に84回も成功させている。だが近年、ロッソネーリのフェノーメノ(怪物)はペナルティマークにおいて、かつてのような冷徹さが見えない。こうして6日のローマ戦の93分、イブラはまたしてもPKを失敗した。
イブラヒモヴィッチが最近蹴ったPK7回のうち、ミスは5回に上る。もはや心配すべき状況と言えるだろう。
実際、スウェーデン代表FWが最後にPKを成功させたのは、かなり前まで遡らなければならない。ミランが2-0で勝利を収めた2021年1月18日のカリアリ戦。イブラヒモヴィッチは、GKアレッシオ・クラーニョ相手にPKを成功させて先制点を奪うと、ドッピエッタ(1試合2得点)の活躍も見せた。さらに遡ると、2020年10月26日のローマ戦(3-3)においてPKを成功。現ミランGKアントニオ・ミランテから1ゴールを奪った。
さらにミランFWは、この5回に加えて2020年10月29日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(UEL)のスパルタ・プラハ戦においても、PKを枠外に外している。
つまりイブラヒモヴィッチはもはや、PKとの関係に本当に悩まされていると言わざるを得ない。ジョゼ・モウリーニョ率いるローマとの対戦のように、3-1とリードして“プレッシャーがゼロ”の状況においても、ミスを犯してしまったイブラ。もう1人のPKキッカーのフランク・ケシエがアフリカ・ネーションズカップのため不在の中、指揮官のステファノ・ピオリは、それでもズラタンを信頼し、PKを託すのだろうか。
文・ルカ・フェオレ
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