【欧州・海外サッカー ニュース】チェルシーがバルセロナを圧倒して勝利。
25日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第5節、チェルシー対バルセロナは3-0でチェルシーの勝利に終わった。
プレミアリーグ2位チェルシーとラ・リーガ2位バルセロナの対戦という、CLリーグフェーズ第5節の中でも屈指の好カード。しかしながら試合は、資金力から言っても欧州フットボールの頂点に立っているとされるプレミア勢の実力を、まざまざと実感する内容となった。
バルセロナは6分、チェルシーのビルドアップのミスからフェランが決定機を迎えるも、シュートは枠の外に外れる。前半、彼らのチャンスらしいチャンスはそれだけで、あとはチェルシーが一方的な攻勢を披露。バルセロナはタメをつくれるぺドリもいない中、チェルシーとのフィジカル勝負を強いられて、ことごとく球際で敗れていった。
絶対に走り負けず、バルセロナ陣地でゲームを進め続けるチェルシーは、27分に右コーナーキックを起点に先制点を獲得。右コーナーキックの場面で、ショートコーナーからペナルティーエリア内右のククレジャが中央にボールを送ると、これがクンデのオウンゴールを誘発している。
その後もバルセロナは走力でも球際でもチェルシーに勝てない状況が続き、ゴールに近づくことができない。さらに44分には、ククレジャに対してアフタータックルを仕掛けたアラウホが一発レッドで退場に。数的にも不利に立たされて前半を終えている。
後半は11人のチェルシーが10人のバルセロナをさらに攻め立てる展開。ホームチームが追加点を記録したのは、55分のことだった。決めたのはバルセロナのヤマルと同様、世界の頂に立つことを期待されている18歳エステバン。ショートカウンターからペナルティーエリア内に侵入したブラジル人FWは、巧みなフェイントでクバルシをかわし、カバーに入るバルデのプレスを物ともせず、強烈なシュートを枠内に突き刺している。
ハーフタイムにフェランをラッシュフォードに代えていたフリック監督は、2点のビハインドを負った後にレヴァンドフスキ、フェルミンを下げてクリステンセン、ハフィーニャを投入。守備を強化し、なおかつハフィーニャの縦の速さを生かそうとした。
バルセロナはリスクを冒して攻める意思を示したが、73分にチェルシーがその隙を突いた。エンソが左サイドを突破してボールを折り返すと、デラップがボールを押し込んでいる。
フリック監督は80分にバルデ、ヤマルをジェラール、ダニ・オルモと交代。しかし終盤もチェルシーの選手たちとのデュエルに歯が立たず、一矢を報いることもできないまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。チェルシーが自分たちの実力を、プレミア勢の隆盛をまざまざと見せつけた。
なおラ・リーガ勢はレアル・マドリーがリヴァプール(0-1)、アトレティコがリヴァプール(3-2)、アーセナル(4-0)に敗戦。またバルセロナはニューカッスルに2-1で勝利も今回のチェルシー戦で敗北と、プレミア勢との成績で完全に劣勢に立っている。ただ、そのすべての試合がアウェー戦だったというエクスキューズはあるが……今後リベンジを果たせるだろうか。