マンチェスター・ユナイテッドの暫定監督は、選手のエゴを障害ではなく必要不可欠なものと捉えていると語った。ノッティンガム・フォレスト戦を控える中、キャリック監督は、クラブを欧州サッカーの頂点へ戻す鍵は、選手の人格をいかに管理するかにかかっているとした。
ロッカールームについて44歳の彼はこう語る。「プライドは興味深い。最高峰でプレーするには一定のプライドが必要だ。それは不可欠で、使い道も様々。だから、どう活かすかが重要なんだ。 自分が成長する中で、優れた選手たちがそのエゴをどう扱い、チームのために自己を犠牲にするかを目の当たりにしてきた。エゴをチームのために使い、戦う対象として、また愛着を持てる対象として、ある程度のエゴは持つべきだ。」
この元ミッドフィルダーの手法は即座に成果を上げ、ルーベン・アモリム監督の下で低迷していたチームをトップ4入りに導いた。その成功はクラブ首脳陣の注目を集め、報道によるとユナイテッドは複数年契約で概ね合意し、正式招聘の見通しだという。
自身のビジョンについてキャリックはこう語る。「エゴとは、自分や目標への誇りだ。形は違っても、 全員が同じ方向を向いている精神、絆、仲間意識は明らかだ。各自のエゴをクラブのために捧げれば、それは大きな力になる。我々はそれを活用しなければならない。」
日曜日のノッティンガム・フォレスト戦は、今夏オールド・トラッフォードを去るカゼミーロにとって感慨深い別れの一戦となる。しかし、マンチェスター・ユナイテッドが移籍の最有力候補とするエリオット・アンダーソンと直接対決するため、相手の中盤にも注目が集まる。ユナイテッドはかねてよりこのイングランド代表を高く評価してきたが、フォレスト側が提示した過去最高額となる1億2000万ポンド(約1億6000万ドル)の移籍金が交渉を難航させている。
ウォールズエンド・ボーイズ・クラブの先輩であるキャリック監督も「彼はよくやっている。チームにとって重要な存在だ」と称賛した。 彼はチームに多くのものを提供しているし、フォレストは本当に才能豊かで脅威のあるチームだ。だから、彼らは[ヨーロッパリーグ]の準決勝まで進み、あと一歩のところまで迫るなど、素晴らしいシーズンを送った。だが、そう、彼がチームにとって重要な存在であることは明らかだ」
フォレスト戦は短縮シーズンの最終ホームゲームだが、キャリックはすでに大規模な夏のリビルドを見据えている。クラブの補強方針は持続可能性を重視する方向に転換。首脳陣は大型補強に踏み切る前に、選手売却で収支の均衡を図る。目的は、暫定監督としてチームに与えた再生の勢いを維持する基盤をキャリックに与えること。
3位確保へ全力投球するチームは士気高く、キャリックは自らが育んだ連帯感を武器に、戦術眼とマネジメントでプレミアリーグのトップとの差を埋めることを証明したいと考えている。