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レアル・マドリードでの絶頂期到来のフラン・ガルシア、クラブW杯で輝いている“縁の下の力持ち”

FIFA
  • レアル・マドリードは、ボルシア・ドルトムントの終盤の追い上げを振り切り、FIFAクラブワールドカップの準決勝に進出
  • 7月9日には、もう1つのヨーロッパの強豪、パリ・サンジェルマンと対戦する
  • 躍進の裏には左サイドバックのフラン・ガルシアの活躍が不可欠だった

FIFAクラブワールドカップ2025という世界最高峰の舞台で、フラン・ガルシアが自身最高の瞬間を迎えている。レアル・マドリードの25歳左サイドバックは、これまで「縁の下の力持ち」として語られることの多い存在だったが、ボルシア・ドルトムントとの準々決勝ではついに主役に。チームの勝利を決定づける貴重なゴールを挙げ、レアルのタイトル獲得への望みをつないだ。

この日のパフォーマンスが高く評価され、MOMにも選出。一夜限りの活躍ではない。今大会を通して見せている安定感とハードワークは、フラン・ガルシアが“カンテラ育ち”として古巣に戻って以来、最も輝いている証拠だ。

才能がひしめく銀河系軍団の中で、彼がレギュラーポジションをつかんだ理由は明白だ。継続的なパフォーマンス、細部へのこだわり、そして献身的な姿勢。ドルトムント戦での得点以外にも、上下動を惜しまないスプリント、鋭い連携プレー、タックルでの勇気ある守備など、彼らしい働きは随所に見られた。このゴールは、単なる個人のご褒美ではない。左サイドバックという熾烈な競争ポジションにおいて、レアルが信頼できる選手を見つけたという確かなメッセージでもある。

この成長の裏には、ひとりの男の存在がある。その名はシャビ・アロンソ。トロサ出身の若き名将は、フラン・ガルシアの潜在能力を最大限に引き出し、クラブワールドカップという大舞台で開花させた。

その方法は、決して複雑ではない。「信頼」と「明確な指示」――シンプルだが効果的なアプローチによって、ガルシアは攻守の判断に迷いがなくなった。「いつ攻め上がるか、いつ守備に専念するか」を的確に判断できるようになったのは、まさにシャビの下で戦術的に成長した証だ。

実は、シャビ・アロンソはバイエル・レバークーゼンの指揮を執っていた当時から、ガルシアの可能性を高く評価していた。ラージョ・バジェカーノ時代には獲得を検討していたものの、最終的にはレアル・マドリードが買い戻しオプションを行使し、クラブの“カンテラ育ち”をふたたび迎え入れることとなった。

準々決勝後、ガルシアはFIFAのインタビューで次のように語っている。「準決勝に進めて本当にうれしいよ。試合終盤は本当にクレイジーな展開だった。PKを取られたのは不運だったけど、それよりもポジティブな部分に目を向けたいね」

クラブに戻って以来、最も輝く時期を迎えているフラン・ガルシア。その裏には、シャビ・アロンソという“信頼の名将”の存在がある。準決勝でもこのコンビが再び鍵を握ることは間違いない。

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「この上なく素晴らしい気持ちだ。チームのために常に全力を尽くしているので、準決勝に進めたことが本当にうれしいよ」

試合後、最優秀選手に選ばれたガルシアは喜びをこう語った。また、大会への意気込みについて問われると、こう力強く答えている:

「この新しい大会の“初代王者”は、必ず歴史に名を刻むことになる。その瞬間を掴むために、僕たちは完全に集中している。僕にとって、レアル・マドリードは世界最高のクラブ。どんな大会でも常に優勝候補であるべき存在だと思っているんだ」

自信と責任感を滲ませたその言葉には、“白い巨人”のDNAを体現する者としての誇りが宿っていた。


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フラン・ガルシアにとって、レアル・マドリードは単なるクラブではない。少年時代から人生の多くを過ごしてきた“家”であり、彼を現在の姿へと育てた場所だ。マドリードの育成組織「ラ・ファブリカ」に幼い頃から所属し、彼の才能と人間性を磨いてきたのは、クラブのレジェンドたちだった。

中でも、サンティアゴ・ソラーリとグティという二人の指導者の存在は決定的だった。ソラーリからは、「うまくプレーすることだけが全てではない。チームのために汗をかくことの大切さを知れ」と教えられた。

この言葉は、以前ガルシア自身がRelevoのインタビューで語ったものだ。試合に勝つためには、才能だけでなく献身が不可欠だというメンタリティを、彼は早くから吸収していた。

一方で、グティは彼に“自由”を与えた。テクニックを磨き、より攻撃的な姿勢でプレーする勇気を持てと背中を押した指導者だった。ユースBからユースAへの昇格も、グティの信頼があったからこそ。その信頼が、フラン・ガルシアに自信と挑戦心を植え付けた。バルデベバス(レアルのトレーニング施設)で過ごした年月は、ガルシアのサッカー選手としての本質を形づくった。

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フラン・ガルシアの成長を支えた存在は、指導者だけではない。彼の人生において、もう一人欠かせないキーパーソンがいる。元ブラジル代表であり、レアル・マドリード史上最高の左サイドバックのひとり、ロベルト・カルロスだ。

監督という立場ではなかったが、“最高のメンター”として常に近くで支えてくれた存在だった。ユース時代から親身に声をかけてくれた彼は、ガルシアがトップチームに戻ってきた今も変わらず寄り添い、助言を送り続けている。「どうすれば世界最高の左SBになれるか」だけではない。「レアル・マドリードの一員であるとはどういうことか」を深く理解させてくれたのも、ロベルト・カルロスだった。その存在が、今のガルシアのメンタリティを形作っている。

だが、すべてが順調だったわけではない。ユースAでプレーしていた2017年、右肩を脱臼し、関節唇を断裂。手術を余儀なくされ、約3カ月の離脱を経験した。実はこの頃、7回にわたる肩の部分脱臼と再発を繰り返していた。レアル・マドリードTVのドキュメンタリー『Campo de Estrellas』で、彼は当時を「人生で最も暗い時期」と語っている。あまりの苦しさに、「サッカーをやめようか」とさえ考えたという。

それでも彼は立ち止まらなかった。一度も「逃げる」ことを選ばなかった。すべての痛みと挫折が、彼をより強く、より粘り強い選手へと育てた。そして今、レアル・マドリードの左サイドで堂々とプレーするその姿こそ、あの“暗黒期”を乗り越えた証である。

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クラブワールドカップのピッチに立つ今、フラン・ガルシアはこう問いかけているかのようだ。

「どうやって頂点にたどり着いたのか? そして、どうすればそこに留まり続けられるのか?」

ボルシア・ドルトムント戦で決めたあのゴールは、もしレアル・マドリードがこの大会を制するならば、そのターニングポイントとして記憶されることだろう。だが本人にとっては、それ以上の意味がある。これは何年にもわたる努力と忍耐の結晶。そのすべてが報われた瞬間なのだ。

肩の大怪我、繰り返す離脱、そしてトップチームへの帰還──

決して平坦ではなかった道のりを、彼は一歩ずつ、確かな足取りで歩んできた。その姿は、ラ・ファブリカがいまも“世界最高の人材”を育てる場所であることの証でもある。そこでは、卓越した指導者の下で、時間をかけて、コツコツと、選手が形づくられていく。そして、時に訪れる困難に対して、「諦めない心」こそが最大の武器であると教えてくれる。フラン・ガルシアは、そのすべてを体現している。

今、世界が注目するこの大会は、彼のような選手の努力が報われる最高の舞台。フラン・ガルシアは、その資格を誰よりも持っている選手だ。


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