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惜敗の先に残したもの:PSGのフットボールが証明した価値

FIFA
  • PSGはクラブワールドカップ決勝でチェルシーに敗れた
  • 最終結果にもかかわらず、パリのクラブは大会を通じて印象的なプレーを見せた
  • アメリカでのPSGのプレーに、大会に参加した監督、選手、記者たちの誰もが称賛を送った

「私たちの目標のひとつは、パリ・サンジェルマン(PSG)と私たちのプレースタイルを、世界中の人々に好きになってもらうことです」

FIFAクラブワールドカップ2025決勝を前に、PSGのFWドゥエはそう語っていた。フランス王者、そして欧州王者として、ニューヨーク・ニュージャージーのメットライフ・スタジアムでの優勝を目指していたが、チェルシーとの決勝では惜しくもタイトルには届かなかった。

それでも、彼らが大会を通じて披露したフットボールは、世界中のサッカーファンの心をしっかりとつかんだ。

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2024/25シーズン、パリ・サンジェルマンは世界中に新たなファンを増やしてきた。そして、このクラブワールドカップでその流れはひとつの到達点を迎えた。

今やPSGの公式サポーターズクラブは150以上。ボストンからベイルート、モンテレイからマナウスまで、赤と青の輪は地球規模に広がっている。

大会期間中、ロサンゼルスのメルローズ・アベニューには「PSGハウス」が登場。数千人のファンが訪れ、クラブの歴史とカルチャーに浸る空間となった。アメリカ国内には18の公式ファンクラブがあり、初戦・アトレティコ・マドリード戦が行われたローズボウル(パサデナ)には、80,619人の観客が詰めかけた。

この一戦のためにフランスから駆けつけたファンの姿もあった。アリ、ルーカス、ジャン=ミシェル、ウッサムの4人組は、「一生に一度の体験」を求めてロサンゼルスに降り立った。

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一方ニューヨークでは、5番街にあるPSGのクラブショップを起点に、ファイナル前夜の熱気が広がっていた。この店舗は、欧州クラブとしては唯一の常設店。試合を前に、タイムズスクエアには数百人のサポーターが集まり、街全体が赤と青に染まった。

決勝では勝利に届かなかったものの、今大会を通してPSGが見せたフットボールの完成度は、多くの人々の記憶に刻まれることになった。

その余韻はフランス国内にも及んだ。最大のライバルであるマルセイユのファンですら、今シーズンのPSGを無視することはできなかった。チャンピオンズリーグ制覇後、フランスのラジオ局RMCのインタビューで、マルセイユサポーターとして知られるテニス選手ブノワ・ペールはこう語っている。

「こんなに魅力的なフットボールをしているチームを見たら、誰だって認めざるを得ない。マルセイユファンとしては悔しいけれど、おめでとうと言うしかないね」

レアル・マドリードを4-0で下した一戦は、パリ・サンジェルマンというチームの完成度を示す象徴的な試合となった。スペインメディアも反応を隠せず、『マルカ』は「ルイス・エンリケは完璧なフットボールマシンを築いた」と報道。『エル・ムンド・デポルティーボ』は、「デンベレがわずか8分でレアル・マドリードを粉砕した」と伝えた。

レアルの指揮官シャビ・アロンソも敗戦を率直に受け止めている。
「非常に高いレベルの相手だった。完敗だ。これまでのチームと同じようにね」

さらにGKティボー・クルトワもこう語っている。
「スペースと時間を与えれば、確実に仕留められる。彼らは本当に素晴らしいチームだよ」

チェルシーとの決勝では、PSGの"フットボールマシン"が本来の力を発揮しきれなかった。それでも、今大会を通じて彼らが見せたプレーと、その裏にある理念は、シーズン全体を通して際立っていた。2024/25シーズン、そしてこのクラブワールドカップで、パリ・サンジェルマンは世界中のファンに“魅せるチーム”であることを証明してみせた。