カネロ・アルバレスはおそらく現在のボクシング界で最も輝かしいスター選手だ。彼は18年近いキャリアの中で圧倒的なパフォーマンスを披露し、その地位を確立してきた。
日本時間5月7日、現世界スーパーミドル級アンディスピューテッド王者であるカネロは、メキシコ・グアダラハラで次なる挑戦者ジョン・ライダーと対戦する。世界中でDAZNで生中継されるこの一戦では、今回もカネロが勝利すると予想されている。しかし、今週末の試合はカネロにとって2022年秋に行った手術からの復帰戦でもある。カネロは2021年11月のカレブ・プラント戦で手首を負傷したと語っていた。
カネロは、負傷を押してさらに2試合を戦った。その後軟骨を修復する手術を受け、現在は100%の状態に戻っていると語っている。しかし、32歳のカネロがリングで再び圧倒的な姿をファンに見せるまで、疑問は消えないだろう。たとえ完全に回復していたとしても、カネロに挑むには今が最適のタイミングかもしれない。元WBAスーパーミドル級王者のジョージ・グローブス氏は、キャリア最大の試合に挑むライダーが、この事実を「彼自身のメンタルを強化するために使える」と指摘している。
グローブスは『LegalSportsBooks』に対し、次のように語っている。「ライダー陣営には自信があり、彼は正しいマインドセットを持っていると確信している。これが彼自身にとって大きなチャンスであることを理解し、全ての力を注いでいる。彼はそういうタイプなんだ」と語った。
「彼がアルバレスを押し込むために十分な力を発揮できることを願っている。ただ、正直なところ、データ上はアルバレスの方が1つ上のレベルにある。アルバレスはもっと困難な舞台で戦い、有名な選手やチャンピオンたちと対戦してきた。
「それでも、ボクシングは1対1の戦いであり、誰にでも最高のタイミングがある。ジョン・ライダーは恐れず全てを懸けて戦うだろう。素晴らしい試合になると確信している」
「私はアルバレスがこれまで英国人ファイターと戦った試合の中で、最も良い試合になると予想する。ビリー・ジョー・ソーンダースやカラム・スミスとの試合も含めてだ。彼らの試合は一方的だったが、ジョンは彼らよりも良い状態を作って試合に臨むと思っているよ」
グローブスは、ライダーをカネロと同等の選手とは見なしていないものの、故郷で戦うファイターに挑むために利用できる特性を指摘している。
「ジョン・ライダーは見下すべき存在ではなく、アルバレス陣営もそのことを理解しているだろう」とグローブス。「彼は優れたアスリートで、非常に力強く、その力をパンチの威力にしっかりと変換している。落ち着きやまとまりもある」
「フットワークは素晴らしく、距離を縮めるスピードが非常に速い。彼の足に力を込めることで、瞬時にリングに入り、パンチを繰り出すことができる」
「ライダーがこの試合に勝つためには、高い攻撃力と大量のパンチが必要だろう。ラウンド一つ一つを支配しようとしなければならない」
このイベントは日本時間5月7日(日)午前8時に開始される。アンダーカードの進行次第ではあるが、メインイベントを戦う両名の入場は正午頃と予定されている。
このカードは、DAZNから世界200カ国以上に生中継される。
このイベントはメキシコ・グアダラハラのエスタディオ・アクロンで行われる。ここは、リーガMXチーム「クルブ・デポルティーボ・グアダラハラ」(通称チーバス)のホームスタジアムだ。
| 日時(日本時間) | カード | 詳細 |
|---|---|---|
| 5月7日(日) 8:00 | サウル・アルバレス vs.ジョン・ライダー | |
| 5月14日(日) 3:00 | KSI vs.ジョー・フルニエ | MF&DAZN:X Series 007 |
| 5月21日(日) 3:00 | ケイティー・テイラー vs.シャンテル・キャメロン |
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