日本時間8月13日、アンソニー・ジョシュアはロンドンのO2アリーナで試合を行う。しかし、ファイトウィークに入り、対戦相手であったディリアン・ホワイトがドーピング検査の結果によりキャンセルとなり、直前になってロバート・ヘレニウスが代役として名乗りを上げた。
「北欧の悪夢」の異名を取るヘレニウスは確かにキャリア終盤を迎えたベテランではあるが、最近の試合で下馬評を覆す勝利を遂げていることを考えれば、ジョシュアの対戦相手として申し分ないことは分かるだろう。
その試合はそれほど昔のことではない。2020年3月、当時の戦績で29勝3敗、18KOとしていたヘレニウスは、ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで無敗のアダム・コヴナツキ(20勝0敗、15KO)と対戦した。この時点で、コヴナツキはすでに世界タイトル挑戦の可能性を見据えていた。
大ベテランといえる年齢のヘレニウスにとって、この試合の下馬評は不利となっていた。
だが、この立場でもくじけなかったのがヘレニウスだ。試合序盤、コヴナツキに対して強烈なパンチを打ち込み、第4ラウンドにはヘレニウスはコヴナツキをダウンさせる。スリップダウンと見なされたものの、「北欧の悪夢」はダメージを与えることができていると感じた。その直後、右・左のシンプルなコンビネーションでコヴナツキはマットに倒れ込む。
ポーランドのコヴナツキは立ち上がったものの、返す手もなく一方的にパンチの連打を浴びせられ、レフェリーが試合をストップ。その結果、ヘレニウスはキャリア最大の番狂わせとなる4ラウンドKO勝利を挙げることに成功した。
2021年10月にはリマッチが行われたが、ヘレニウスは再びコヴナツキに同じ運命を味わわせた。試合開始早々、ヘレニウスは再びハードパンチャーぶりを見せつけ、コヴナツキの視界を奪った。その後コヴナツキは何度もローブローを仕掛け、失格となってしまった。なお、この判定は後にテクニカルノックアウトに変更された。
コヴナツキに対して2度勝利したヘレニウスは、翌年デオンテイ・ワイルダー戦のチャンスをつかむこととなった。
このイベントは日本時間8月13日(日)午前3時から放送される。アンダーカードの進行次第ではあるが、メインイベントを戦う両名の入場は午前6時頃と予定されている。
このイベントはDAZNから世界200以上の国と地域に生中継される。
このイベントは英国・ロンドンのO2アリーナで開催される。
| 日時(日本時間) | カード | 詳細 |
|---|---|---|
| 8月12日(土) 8:00 | ベル vs. ブスタマンテ |
NABO北米スーパーフェザー級タイトルマッチ |
| 8月13日(日) 3:00 | ジョシュア vs. ヘレニウス |
ヘビー級12回戦 |
| 8月19日(土) 8:00 | スクビー vs. カルモナ |
スーパーライト級8回戦 |
| 8月20日(日) 3:00 | ヤファイ vs. フランク |
|
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。