デビッド・ベナビデスとヒルベルト・ラミレスが日本時間5月3日に激突する。ボクシング界でも最重要と言われるシンコ・デ・マヨに行われるビッグマッチに向けて、ふたりは大一番に臨むことになる。
シンコ・デ・マヨは、5月5日を意味するメキシコの重要な祝日。毎年シンコ・デ・マヨに合わせてこれまでボクシング界の大物たちが名勝負を演じてきた。今回はその伝統を引き継ぐ形で、ベナビデスとラミレスの時代がやって来る。
ここでは、シンコ・デ・マヨに行われた名勝負の中から、特に印象的な5試合を振り返る。
6年越しで実現したこの一戦で、フロイド・メイウェザーは、自身が同世代最強であることを証明してみせた。大きな波乱もない展開の中で、マニー・パッキャオを大差の判定で下した。
長年にわたって、両者は数々の名勝負を重ねて伝説を築き、最後に残された“仕上げ”がこの直接対決だった。
メイウェザーは立ち上がりから主導権を握り、精度の高いジャブで、序盤のパッキャオの攻めを遠ざけた。
フィリピンのサウスポーファイターも試合が進むにつれて見せ場をつくったが、試合全体を通せば、常に主導権を握っていたのはメイウェザーの方に見えた。
最終ラウンド終了後、ボクシング史上最大規模となったPPV視聴者たちは、勝者に疑いを持たなかった。ジャッジ3者の採点もそれを裏づける形で、メイウェザーの判定勝ちを告げた。
この試合は、ボクシング界の“看板”が受け渡された一夜だった。フロイド・メイウェザーが僅差の判定勝ちを収め、オスカー・デラホーヤを僅かに上回ることで、競技全体のナンバーワンファイターへと躍り出た。
「ゴールデンボーイ」ことデラホーヤは、1992年バルセロナ五輪で金メダルを獲得して以来、大きな集客力を誇ってきた。プロ転向後もその勢いを維持し、6階級制覇という勲章を手にしている。
一方のメイウェザーは、リング上での出世街道こそ順調だったが、スポットライトを求め続けたその姿勢は、キャリアの長きにわたって賛否を呼んできた。そんな中で巡ってきたのが、デラホーヤとの大一番だった。
HBOの高評価ドキュメンタリーシリーズ「24/7」がこの試合で初お披露目となり、メイウェザーの派手なライフスタイルは視聴者の関心を一気に惹きつけた。判定で勝利を収めたことで、ミシガン州グランドラピッズ出身の男は、一気に世界的ボクシングスターの座に上り詰めた。
2005年、ラスベガスでディエゴ・コラレスとホセ・ルイス・カスティージョが拳を交えると決まった段階で、ボクシングファンは激闘をある程度予想していた。
しかし、その後に起きた出来事は、誰の想像もはるかに超えていた。タフネスにかけてはボクシング界屈指の2人が、信じがたいドラマを伴う「即日殿堂入り」級の名勝負をつくり上げたのだ。
ほとんど休みのない凄まじい打ち合いが9ラウンド続き、カスティージョがついに相手の心を折ったかに見えた。
10ラウンドに入ると、カスティージョはコラレスを2度ダウンさせた。このままメキシコ出身のカスティージョが記憶に残る勝利を飾るのは時間の問題に見えた。
しかし、コラレスはダウンのたびにマウスピースを吐き出して時間を稼ぎつつ、最後まで屈服しなかった。窮地から放った一撃でカスティージョをぐらつかせると、一気に手数をまとめて攻め立てる。レフェリーが試合を止めた時、誰もが言葉を失うような大逆転劇が完成していた。
シンコ・デ・マヨが、オスカー・デラホーヤやフロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオらによって「定番興行」として確立される、ずっと以前のこと。ラスベガスに観客を呼び込んでいたのは、フリオ・セサール・チャベスだった。
チャベスはその4か月前、フランキー・ランドールとの初戦でキャリア初黒星を喫していた。即時リマッチとなったこの試合で、彼は何としても雪辱を果たそうとしていた。
試合は序盤から終始インサイドでの攻防が続き、両者ともに大きな見せ場をつくった。そんな中で第7ラウンドに偶然のバッティングが起こり、チャベスの左目上に大きなカットが生じる。ドクターチェックを経て、次のラウンドで試合はストップとなった。
裁定は採点へ持ち込まれ、メキシコの英雄チャベスに軍配が上がった。
2007年末にフロイド・メイウェザーとの初黒星を喫した後、リッキー・ハットンは数々の好内容の勝利で見事な再起を遂げていた。
その前に立ちはだかったのがマニー・パッキャオだった。パッキャオは直前の試合でオスカー・デラホーヤのキャリアに事実上の終止符を打ったばかりだったが、この試合はハットンが得意とする140ポンド(スーパーライト級)で行われた。ハットンは、メイウェザー戦のためにウェルター級へ階級を上げる前、この階級を支配していた。
そんな状況を踏まえても、この日のパッキャオの出来はキャリア最高とも言われる。フィリピンの英雄は、マンチェスターのスターを完全に粉砕した。
初回だけでハットンを3度倒すと、第2ラウンド終了間際に、すべてを終わらせる強烈な一撃を叩き込む。ハットンはマットに沈み、そのまま完全に失神した状態で試合を終えた。
| 日時 | タイトル | 対戦カード |
|---|---|---|
| 4月26日(日) 2:00 | ---- | オコリー vs ヨカ |
| 4月26日(日) 2:00 | ---- | Bank vs Ndjolonimu |
| 4月26日(日) 9:00 | ---- | ミラー vs ペロ |
| 4月29日(水) 18:00 | ---- | ニコルソン vs ターナー |
| 5月2日(土) 3:00 | ---- | エフェ vs ポータブル |
| 5月2日(土) 15:00 | ---- | 井上尚弥 vs 中谷潤人 |
| 5月3日(日) 3:00 | ---- | ウォーカー vs エギントン |
| 5月3日(日) 9:00 | ---- | ベナビデス vs スルド |
| 5月10日(日) 0:00 | ---- | ワードリー vs デュボア |
| 5月10日(日) 9:00 | ---- | レオ vs アリーム |
(C)DMM.com
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