ビッグマッチ前のプロモーションでは、激しい敵対ムードがつきものだ。
押し合い、罵声、怒号、物の投げ合い、さらには頭突きまで飛び出す。思いつく限りのトラブルは、たいてい一度は起きてきた。
日本時間5月3日、デビッド・ベナビデス(31勝0敗25KO)とクルーザー級アンディスピューテッド王者スルド・ラミレス(48勝1敗30KO)が激突する。 この大会のメインイベントに向けた今回のビルドアップでは、そうした光景は一切見られない。飛び交うのはハグと握手、称賛の言葉。声のトーンも穏やかで、一貫してフレンドリーな雰囲気に包まれている。
今回のWBA/WBOタイトル戦の前哨戦で緊張が高まらない理由は明快だ。ラミレスとベナビデスは、ベナビデスが17歳の頃から23歳まで、一緒にトレーニングしてきた旧知の仲だからだ。
2人の絆は強く、2016年4月にスルド・ラミレスがWBO世界スーパーミドル級王座を懸けてアルツール・アブラハムに挑んだ際、ベナビデスはラミレスのメインスパーリングパートナーを務めていた。ただ数ラウンド手合わせした程度ではない。6年間にわたる共闘期間中、2人のメキシコ人王者はリングで膨大な時間を共有してきた。
「たぶん、100ラウンド、100か150ラウンドくらいはやってると思う」とベナビデスはDAZNに語る。「俺が17歳のときに彼と一緒にやり始めた。アルツール・アブラハム戦のときは、俺がメインのスパーリングパートナーだった。あの合宿は最初から最後までずっと一緒にスパーしてたし、その後も何度もトレーニングキャンプで相手をしてきた。最後にスパーしたとき、俺は23歳だった」
スパーリング相手が、のちに対戦相手になるケースは少なくない。そこから得るものが大きかったと語るボクサーもいれば、逆にマイナスだと感じるボクサーもいる。29歳のベナビデスは、前者だと明言する。
「でも俺というファイターは、相手から学んだことを必ず頭に残しておくタイプなんだ」とベナビデスは打ち明ける。「それが俺のスタイル。だから、彼がやることは全部分かってる。どこが悪いのかも全部分かってる。これまでに彼について学んだことだけじゃなくて、その後もずっと観察しながら学び続けてきたこともある」
ベナビデスもラミレスも前に出てプレッシャーをかけるスタイルで、しかもパンチ力がある。そのため、この一戦には“暴力的な打ち合い”が何度も訪れるのではないかというイメージがつきまとう。ベナビデス自身もその展開を予想しており、試合後にはラスベガスを3階級制覇王者として後にすると信じている。
「メキシコという国にとって、素晴らしい試合になる」とベナビデスは語る。「俺が彼とやってきたスパーリングみたいに、素晴らしいPPVファイトになると思う。あのときのスパーは全部、PPVメインみたいな内容だった」
「自分がスルド・ラミレスをストップする姿が見えている。手数、スピード、パワー、そして動きでスルド・ラミレスを止めるイメージだ。カウンターは俺のほうが速いし、ディフェンスも俺のほうが速いと思ってる。とはいえ、結局のところ何が来ても対応できる準備はできている。12ラウンドまで激戦が続く覚悟もあるし、いつ終わることになっても、終わらせる準備はできている」
| 日時 | タイトル | 対戦カード |
|---|---|---|
| 5月2日(土) 3:00 | ---- | エフェ vs ポータブル |
| 5月2日(土) 15:00 | ---- | 井上尚弥 vs 中谷潤人 |
| 5月3日(日) 3:00 | ---- | ウォーカー vs エギントン |
| 5月3日(日) 9:00 | ---- | ベナビデス vs スルド |
| 5月10日(日) 0:00 | ---- | ワードリー vs デュボア |
| 5月10日(日) 9:00 | ---- | レオ vs アリーム |
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