2025年のプロ野球シーズンがいよいよ開幕。DAZNでは「#オレをみろ」を今季のテーマに掲げ、選手一人ひとりに注目した動画「1分ストーリーズ」を用意した。プロ野球を描き続ける11球団それぞれの“推し”ライターが、各チームにおける今シーズン注目選手を「オレをみろ」のテーマでコラム計50本以上執筆。その世界観を音と映像で表現する。ナレーションには元MOROHAのアフロ氏を起用。選手たちをより深く知るためのエピソードを、かつてない世界観で体感できる試みとなる。DAZN Newsではその元になったコラムを3月17日から順次公開する。2025年シーズン、誰を推すか準備はできているか? 迷っても、迷わなくても「オレをみろ」。
苦しい戦いが続いた昨シーズンの西武において、ドラフト1位ルーキー・武内夏暉の存在に勇気づけられたファンは多いだろう。
【動画はこちら】#オレをみろ「マウンドよ待っていろ」【西武|武内夏暉】
3球団が競合したゴールデンルーキー、その輝きはデビュー戦から強烈だった。4月3日のオリックス戦、ホームのファンから大声援の後押しを受けたルーキーは、前年度優勝チームを相手に7回無失点と獅子奮迅のピッチング。打たれたヒットはわずかに1本という、圧巻の内容でプロ初勝利を挙げ、最高のスタートを切った。
登板4試合目となった5月3日には、福岡育ちの武内が子供の頃から憧れて続けていたソフトバンクと初対戦を迎えた。強打者が居並ぶ打線を相手に8回無失点。かつて、そのスイングに羨望の眼差しを送っていた柳田悠岐のバットをへし折るなど、自らの左腕で憧れの存在をねじ伏せた。
子供の頃から夢見てきたプロ野球で輝きを放つ武内だが、憧れの世界にたどり着くまで、順調な道のりを歩んできたわけではない。
中学時代の登板機会はゼロ。当時の指導者が小学校時代の怪我を考慮してのことだったが、2年生の時に左肘を手術し、練習すらできない時間を過ごした。「グラウンドに戻れるのか——」。プロ野球選手を夢見る思春期の少年が、将来に不安を抱えるのも無理はない。それでも仲間や家族の励ましを受け、自らを奮い立たせて、最高峰の舞台まで登ってきたのだ。
初めてのシーズンに一度は調子を落とした武内だが、9月には見事に輝きを取り戻した。16日のロッテ戦では、チームが大きく負け越している天敵を相手に7回までパーフェクトピッチングを展開。完全試合こそならなかったが、9回を投げきりプロ初完投初完封を飾ると、そこから勝利を積み重ね、最終的にはチーム17年ぶりとなるルーキー二桁勝利に到達。パ・リーグ新人王を獲得し、シーズン最後まで、ファンの心に希望の光を照らし続けた。
さらなる飛躍が期待された今シーズン、自主トレ期間中に左肘の故障が発覚し、ファームでのリハビリからスタートとなった。しかし、キャンプ中盤にはスローイングを再開し、実戦復帰へ向けての調整を続けている。
「1年目だけ良かったと言わせたくない——」。
ふりかかった試練を乗り越えて、武内夏暉が今シーズンもマウンドで輝きを放つ姿を我々は待っている。
文=岩国誠

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