桑原将志外野手のFA移籍に伴う人的補償として、西武からDeNAに移籍した古市尊捕手が14日、横浜市内の球団事務所で入団会見を行った。8日の電撃発表から6日、現在の心境について「実感が沸いてきた」としみじみ語った。
古市は2021年育成選手ドラフト1位で四国IL・徳島から西武入り。2023年4月に支配下登録されて、同年29試合に出場した。2024年はわずか6試合で打率.000。昨季は10試合と出場数は少ないながらも打率.444(18打数8安打)だった。
プロで4年間を戦った古市は「年々自分の中で手応えもありましたし、昨年も手応えを掴めた良いシーズンだった」と明かす。そこには昨春キャンプでの“激変”があった。「その前の年(2024年)がダメだったので、思い切って全部大幅に変えたのが良かったのかなと思います。打ち方、捕手の構え方、キャッチングも全て大幅に変えた。不安もあったけど良い結果がでたので自信になったシーズンかなと思います」。
育成出身ながら、入団時から中田祥多コーチに叩き込まれた「謙虚に」「お陰様の心で」の精神ではい上がってきた。その中田コーチには移籍に際して「人的補償になれるまでに成長したな」と声を掛けられたそうで「そこはうれしかったです」と笑った。
会見に同席した木村洋太球団社長兼チーム統括本部本部長は「肩を中心とした守備力の高いキャッチャー。人間性も含めて、今後チームがより長い間、強いチームであり続けるために力を発揮してくれる選手かなと感じました。守備の面で層の厚さを作ってほしいなと思っていますので、1軍の争いに割って入ってほしい」と大きな期待を寄せる。
「1日でも早く1軍の戦力になれるように、本当に1日1日勝負だと思うので、しっかり1軍の熾烈なキャッチャー争いの中に入っていけるように準備して、キャンプの1日目からしっかりアピールできるようにしていきたいなと思います」と古市。背番号60が強固な1軍捕手陣に新風を吹き込む。(町田利衣 / Rie Machida)