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東浜巨が明かす鷹残留の舞台裏 悩んだ他球団の「条件提示」…68日間で再認識した“思い”

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昨年11月9日にFA宣言「先発で勝負したい」

 国内FA権を行使していたソフトバンクの東浜巨投手が16日、残留することを明言した。昨年11月9日に宣言してから2か月あまり。この日、福岡市内でトレーニングに励んだ右腕は「条件提示をしてくれた球団はありましたし、必要としてもらえるのは本当にありがたいこと。選手冥利に尽きるし、とても嬉しかったです」と濃密な日々を振り返った。

 プロ13年目の2025年は1軍で7試合登板にとどまり、4勝2敗、防御率2.51という成績だった。ウエスタン・リーグでは7勝を挙げ、防御率1.85。まだまだ戦えることは結果でしっかりと証明していた。昨年11月に語ったのは「まだまだ1軍の舞台で投げたいし、先発で勝負したい思いが強いです」。熟考の末、権利を行使するに至った理由を明かしていた。

 2025年中に結論を出すことを理想としていたが、他球団との交渉を続けるうちに2026年を迎えた。11月9日のFA宣言から68日。思い悩んだ時間について「いろんな感情がありましたし、ストレスや不安を感じる時もありました。『これでよかったのかな』って」と振り返る。そのうえで「ファンの方からプラスの声をかけていただきました。本当に多くの方から連絡もいただきましたし、いろんな人に支えられて今ここにいるんだなと。再認識した2か月半でした」。残留の決断を下して語ったのは、心からの感謝だ。

気持ちの“浮き沈み”も…最後まで貫いた覚悟

「そういう意味では、励まされることの方が多かった気がします。報道でいろんなことが出ますけど、見ないようにしていました。心も左右されたくないし、決めたのは自分なので。浮き沈みはありましたけど、いろんな人に支えられている実感。それを一番感じました」

 同一チームに在籍していれば、他球団の評価を聞くチャンスはない。2023年から3年契約を結ぶなど、13年間を過ごしたソフトバンクへの愛着も強かった。「僕の場合は長くこの球団にいる。それだけに大きな決断になりましたし、他のチームからいろんなお話を聞くことができて、貴重な経験になりました」。宣言残留を認めてくれたことには感謝しかない。最後まで「戦力」だと伝え続けてくれたホークスで、2026年もプレーすることを決めた。

 国内FA権の行使、そして残留。このプロセスと結果に、後悔はないか――。東浜は、問いかけに清々しく言い切った。「ないです。自分の中でも糧にできると思いますし、支えてくれた、助けてくれた方々には感謝しかありません」。大切なことに気づくことができた68日間。振り返れば、全てがありがたかった。(竹村岳 / Gaku Takemura)