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サッカー

2019-2020シーズンのラ・リーガ

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2019-2020シーズンのラ・リーガ(C)Getty Images
2019-2020シーズンのラ・リーガ。リーグ戦の状況や全20クラブの監督、ホームスタジアムを確認しよう。

2019-2020シーズンのラ・リーガ

新型コロナウイルスによる中断前

第5節終了時点でアスレティック・ビルバオが首位、グラナダが3位につけるなど、波乱含みの幕開けとなった今季のラ・リーガ。しかし、その後は戦力、経験のどちらも傑出するレアル・マドリードとバルセロナが地力を発揮し、すぐさま首位戦線をリードする存在になった。

3シーズンぶりの覇権奪還を目指すレアル・マドリードが第25節のレバンテ戦で敗れるまでわずか1敗と堅調な歩みを見せれば、3連覇を狙うバルセロナは3度の4連勝を記録するなど勝点を積み重ね、新型コロナウイルスによる中断前の時点で順位表のトップに躍り出た。

大きな期待に応えられていないのは、2019年夏の移籍市場で総額2億ユーロ超えの大型補強を敢行したアトレティコ・マドリード。鉄壁の守備は健在ながら、新鋭ジョアン・フェリックスが加わった前線が思うように機能せず、勝ち切れないゲームがとにかく目立つ。

ルーカス・オカンポスとエベル・バネガの両アルゼンチン代表が躍動するセビージャ、気鋭のノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールが攻撃を牽引するレアル・ソシエダとの争いを制し、チャンピオンズリーグ出場権をつかめるか要注目だ。

下位に目を向ければ、乾貴士が所属するエイバル、久保建英がレアル・マドリードから期限付き移籍中のマジョルカともに、残留争いの真っ只中にある。その2チーム以上に深刻な状況に陥っているのがエスパニョール。1994-1995シーズンから1部にとどまり、昨季7位と健闘したチームはリーグ戦中断前の時点で最下位と低迷している。生き残りを懸けた熾烈なサバイバルからも目が離せない。

新型コロナウイルスによる中断

1部、2部ともに3月10日から少なくとも2週間は無観客での開催を発表していたが、レアル・マドリードの隔離措置を受け、 同月12日に最低でも2節分の延期を発表 した。21日には、ラ・リーガのハビエル・テバス会長が「現状では5月半ば」と再開時期を示し、4月中の再開は困難であることを示唆していたが、23日には無期限延期を発表

その後、しばらく再開の目処が立っていなかったが、5月23日にスペイン政府が6月8日の再開を認可した。ただし、レアル・ソシエダ対アスレティック・ビルバオのバスクダービーとなったコパデルレイ(国王杯)決勝の代替日は未定のままとなっている。

欧州の中でも深刻な事態に陥っていたスペインでは、バレンシア、アラベス、エスパニョールなどで複数の選手が陽性反応を示すなど、選手間での感染も広がっていた。4月22日には、レアル・マドリードの会長を過去に務めたロレンソ・サンス氏(76)が新型コロナウイルスによって死去していた。

リーグ戦再開後

6月11日に再開し、怒涛の10連勝を飾ったレアル・マドリードが第37節終了時点で、3シーズンぶりの覇権奪還を成し遂げた。CL出場権はその新王者、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、セビージャが獲得。大きなサプライズがあったのはEL出場権争いで、欧州カップの常連であるビジャレアル、今季の躍進クラブであるレアル・ソシエダに加え、昇格1年目のグラナダがヨーロッパ行きのチケットを勝ち取っている。

個人賞に目を向ければ、バルセロナのリオネル・メッシが25ゴールを決め、4シーズン連続7回目となるピチーチ(得点王)を受賞。稀代のレフティは22アシストというラ・リーガ新記録も樹立している。そしてサモラ賞(最少失点GK)は、レアル・マドリードの守護神ティボー・クルトワが初受賞。アトレティコ・マドリードのヤン・オブラクによる「5連覇」を阻んだ。

エスパニョール、マジョルカ、レガネスの降格が決定。入れ替わりで昇格するのは日本代表の岡崎慎司が所属するウエスカ、カディスで、もう1枠をめぐり、2部3位サラゴサ(香川真司が所属)、同4位アルメリア、同5位ジローナ、同6位エルチェが昇格プレーオフを戦う。なお、柴崎岳が所属するデポルティボは2部20位に終わり、セグンダB(3部)降格が決まった。

シーズン総括

2019-2020 ラ・リーガ

クラブ監督ホームスタジアム
アスレティック・ビルバオガイスカ・ガリターノエスタディオ・サン・マメス・バリア
アトレティコ・マドリードディエゴ・シメオネワンダ・メトロポリターノ
オサスナジャコバ・アラサテエスタディオ・エル・サダール
レガネスハビエル・アギーレムニシパル・デ・ブタルケ
アラベスファン・ムニスエスタディオ・デ・メンディソロツァ
バルセロナキケ・セティエンカンプ・ノウ
ヘタフェホセ・ボルダラスコリセウム・アルフォンソ・ペレス
グラナダディエゴ・マルティネスエスタディオ・ヌエボ・ロス・カルメネス
レバンテパコ・ロペスエスタディ・シウバ・デ・バレンシア
バジャドリードセルヒオ・ゴンサレスエスタディオ・ホセ・ソリージャ
セルタオスカル・ガルシアエスタディオ・ムニシパル・デ・パライードス
エスパニョールフランシスコ・ルフェテ(暫定監督)エスタディ・コルネリャ=エル・プラット
マジョルカビセンテ・モレーノエスタディ・デ・ソン・モイジュ
ベティスアレクシス・トルヒージョ(暫定監督)エスタディオ・ベニート・ビジャマリン
レアル・マドリードジネディーヌ・ジダンエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ
レアル・ソシエダイマノル・アルグアシルレアレ・アレーナ
エイバルホセ・ルイス・メンディリバルエスタディオ・ムニシパル・デ・イプルーア
セビージャジュレン・ロペテギエスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン
バレンシアボロ(暫定監督)エスタディオ・デ・メスタージャ
ビジャレアルハビ・カジェハエスタディオ・デ・ラ・セラミカ

ラ・リーガ注目選手

2020-04-23-Laliga-Players

選手名所属クラブ
GK  ヤン・オブラク アトレティコ・マドリード
GK  マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン バルセロナ
GK  トマーシュ・ヴァツリーク セビージャ
GK  ティボー・クルトワ レアル・マドリード
GK  ダヴィド・ソリア ヘタフェ
DF  ヘスス・ナバス セビージャ
DF  ダニエル・カルバハル レアル・マドリード
DF  セルヒオ・ラモス レアル・マドリード
DF  マルセロ レアル・マドリード
DF  ラファエル・ヴァラン レアル・マドリード
DF  セルジ・ロベルト バルセロナ
DF  ネウソン・セメード バルセロナ
DF  ジェラール・ピケ バルセロナ
DF  キーラン・トリッピアーアトレティコ・マドリード
MF  フレンキー・デ・ヨング バルセロナ
MF  マルコス・ジョレンテ アトレティコ・マドリード
MF  トーマス・パルティ アトレティコ・マドリード
MF  サウール・ニゲス アトレティコ・マドリード
MF  エベル・バネガ セビージャ
MF  マルティン・ウーデゴール レアル・ソシエダ
MF  ミケル・オヤルサバル レアル・ソシエダ
MF  ダニエル・ヴァス バレンシア
MF  フェラン・トーレス バレンシア
MF  ダニエル・パレホ バレンシア
MF  エデン・アザール レアル・マドリード
MF  イスコ レアル・マドリード
MF  カゼミーロ レアル・マドリード
MF  ヘイニエル レアル・マドリード
MF  フェデリコ・バルベルデ レアル・マドリード
MF  マルコ・アセンシオ レアル・マドリード
MF  ハメス・ロドリゲス レアル・マドリード
MF  トニ・クロースレアル・マドリード
MF  久保建英 マジョルカ
MF  サンティ・カソルラ ビジャレアル
MF  オスカル・ロドリゲス レガネス
MF  ペドロ・レオン エイバル
MF  マルク・ククレジャヘタフェ
FW  イアゴ・アスパス セルタ
FW  アンヘル・コレア アトレティコ・マドリード
FW  ジョアン・フェリックス アトレティコ・マドリード
FW  アルバロ・モラタ アトレティコ・マドリード
FW  アンス・ファティ バルセロナ
FW  アントワーヌ・グリーズマン バルセロナ
FW  リオネル・メッシ バルセロナ
FW  ルイス・スアレス バルセロナ
FW  ロドリゴ・モレノ バレンシア
FW  マキシ・ゴメス バレンシア
FW  ウィリアン・ジョゼ レアル・ソシエダ
FW  アレクサンデル・イサク レアル・ソシエダ
FW  ポルトゥ レアル・ソシエダ
FW  ヴィニシウス・ジュニオール レアル・マドリード
FW  ロドリゴ レアル・マドリード
FW  カリム・ベンゼマ レアル・マドリード
FW  ジェラール・モレノ ビジャレアル

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