前節でユヴェントスとの直接対決で引き分け、7位へと後退したローマ。クラウディオ・ラニエリ率いるチームは、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場圏内の4位ボローニャを4ポイント差で追いかける中、日本時間14日、55ポイントで6位のラツィオとの大一番を迎える。
リーグ戦では15試合無敗中のローマの指揮官は記者会見に出席すると、マルコ・バローニ率いるラツィオとのダービーに意欲を示した
「われわれが知っているような強いラツィオが待っているだろう。人数をかけて組織的で縦を狙ったプレーを仕掛けてくるはずだ。私はここへやって来てから、常に、試合に勝つためのチームをピッチへ送り込んでいる。日曜日も同様だ。だからと言って、ユーヴェ戦でそうだったように、必ず勝てるわけではない。目標は全力を尽くすことだ」
「ローマがラツィオより強いかどうかの判断は難しい。このチームは特殊な状況を乗り越え、追走を続けている。当初、ラツィオのことは、誰も注目していなかった。バローニは、その場しのぎの監督と見られていたが、良い仕事を見せている」
「ローマと上位勢とのギャップはある。繰り返すが、ローマは一夜にして成らずだ。帝国を作るのに長い時間がかかるように、ローマをUCLへ導くためにも時間がかかる。経営陣と、(オーナーの)フリードキンの夢を実現するための礎を築く新指揮官次第だ」
キャリアで3度目となるローマ監督を務めているラニエリ。73歳の名将は、今シーズン終了後に退任し、裏方に回る意向を示しており、今回が最後のローマダービーとなる。
「ローマ監督として最後のダービーに? その通りだ。私は『やめる』と言ったはずだ。きっと難しいが素晴らしい試合になるだろう。私は過去ではなく、未来を見ている。選手たちがパフォーマンスを見せてくれれば、私にとって十分だが、もし運も味方して勝てれば、うれしいところだ」
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