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ディバラのいないローマや新監督に勝てないミラン、ルカク復帰後のインテルは?ユーヴェの合宿論争にOBセレーナ氏も参戦!伊解説陣マトリ氏らも見解 | セリエA

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ディバラのいないローマや新監督に勝てないミラン、ルカク復帰後のインテルは?ユーヴェの合宿論争にOBセレーナ氏も参戦!伊解説陣マトリ氏らも見解 | セリエA(C)Getty Images
【欧州・海外サッカーニュース】元イタリア代表のアレッサンドロ・マトリ氏やルイジ・ディ・ビアージョ氏ら『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が、セリエA第10節を前にユヴェントスやインテル、ミランやローマなどに見解を示した。

セリエA第9節を終えて23ポイントのナポリが単独首位を走るセリエA。そして3ポイント差以内でアタランタやラツィオ、ウディネーゼ、ミランが追いかけ、その背後にローマ、インテル、ユヴェントスがつける。そんな中で行われるセリエA第10節では、公式戦2連敗中のユヴェントスと4戦未勝利のトリノによるトリノダービーに注目が集まる。

ユーヴェの再起へ合宿は必要なのか?

今シーズンはスクデット奪還を目標としてスタートを切ったはずのユヴェントス。だがマッシミリアーノ・アッレグリのチームは先月、1カ月間にわたって未勝利で終わるなど、成績不振が続く。ミランとのビッグマッチに敗れ、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)では格下のマッカビ・ハイファに敗れたユーヴェ。だがアニェッリ家は64年間にわたってシーズン中の解任を実行していない背景もあり、アンドレア・アニェッリ会長はアッレグリの続投を支持。信任を受けた指揮官は合宿の開催で事態の打開を図ることを決断した。

だがこの決断が賛否両論を呼んでいる。『ダゾーン・イタリア』の「Kick off」に出演したOBのアレッサンドロ・マトリ氏は、「どれほど結果に結びつくのか分からないが、チームを再結束させ、敗北を分析して帰属意識を取り戻すための役には立つだろう」と一定程度の効果を予想した。

だがルイジ・ディ・ビアージョ氏は、合宿自体に懐疑的な姿勢を示している。「私はずっと合宿反対派だった。だが何らかのメッセージを発信しなければならないということで、ユーヴェはこの方針を決めたのだろう」と述べた。

元トリノFWのシモーネ・ティリボッキは、「合宿が役に立つのかどうかは分からない。確かにチームは団結し、選手たちが一緒に過ごす中で話し合い、ミスや良かった点について分析することもできるだろう」と指摘する一方、「フィジカルやメンタル面、戦術面においては何の収穫にもならないはずだ」との結論を下している。

さらに、現役時代にインテルやミラン、ユヴェントスやトリノなどでプレーし、セリエAを4度制覇した経験を持つ元イタリア代表FWのアルド・セレーナ氏も番組にゲスト出演。どん底にある古巣ユーヴェの現状について、自身の見解を示した。

「現在のような困難の時においても、合宿は必要ないし、良いこととは思えない。緊張感が高まった現在の状況において、選手たちが一緒に過ごすことによる効果は期待できない。ユーヴェにとって難しい時期だ。過去に(マウリツィオ)サッリや(アンドレア)ピルロを指揮官に起用し、新たな道を模索しようとしたが、上手く行かなかった」

「続いて指揮官に復帰したアッレグリは、適材適所でカンピオーネ(王者)たちをマネージメントできる調整役であって、現代的で攻撃的なプレーを提唱する監督ではない。チーム自体は高いレベルにあり、王者たちもいる。だがプレッシャーを受け、恐れを抱くなどして、さまざまな理由から結果を出すことができていない」

「(ドゥシャン)ヴラホヴィッチは現在でも最強FWであるはずだが、フィオレンティーナ時代のようにボールが良いタイミングで届いていない。ユヴェントスの攻撃陣全体がヴラホヴィッチの潜在能力を活かせていないと言える。したがってアッレグリは、選手たちがチームの伝統的価値を取り戻せるようにする必要があるだろう」

さらにセレーナ氏は、日本時間16日に行われるダービーの対戦相手であるトリノについても分析を行った。

「自らのプレーを持っていないように見えるユヴェントスとは異なり、トリノには自らのプレーが明確に存在する。高いインテンシティとプレスで数多くのチャンスを作り出しているが、FW勢に冷静さやパーソナリティが足りない」

Rabiot e Paredes delusi Maccabi Haifa-Juventus Champions League 2022/23Getty

ディバラのいないローマ

今シーズン、ジョゼ・モウリーニョ率いるローマをけん引してきたアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ。だが前節のレッチェ戦で左大腿直筋を負傷し、年内のローマの公式戦9試合を欠場する見込みとなっている。『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、ディバラの離脱による影響について、意見を交わした。

マトリ氏は、「ローマはこれまでチーム内最強だった選手を失うことになる。そうなると、ほぼ昨シーズンと同じチームに戻り、再結束するしかない。(ニコロ)ザニオーロに期待したいところだ」とイタリア代表MFの活躍を求めた。

続くローマOBのディ・ビアージョ氏も「失うものは大きい。プレースタイルを変える必要もあるだろう」と述べたほか、ティリボッキ氏も「ディバラのいないローマは、より苦戦することになる」と指摘。「ディバラはラインの間を上下してマークを外すなど、チーム内で最もクオリティとパーソナリティに優れた選手だった。しかも一番調子の良かった選手を失うことになる」と述べ、中心選手の離脱による影響を分析した。

セリエA得点王争いの行方は?

セリエA9試合を終えて、ラツィオのFWチーロ・インモービレとボローニャのFWマルコ・アルナウトヴィッチが6ゴールで首位を走るセリエAの得点王争い。3位には、5ゴールを挙げたウディネーゼのFWベトやナポリの新星FWフヴィチャ・クヴァラツヘリア、さらにはローマのディバラやユヴェントスのヴラホヴィッチも名を連ねる。

マトリ氏は、昨シーズンに続いてラツィオFWが通算5度目の受賞をすると予想。「またしてもインモービレになるだろう」と述べたほか、ディ・ビアージョ氏も「チーロが本命だ。ヴラホヴィッチもプラスアルファの何かを持っているかもしれないが、ラツィオの好調ぶりを見ても、またしてもインモービレが得点王を獲得するように思う」との見解を示した。

一方、ティリボッキ氏は「私は直感的にラウタロ・マルティネスを挙げたい」とインテルFWを予想。「ただ、ワールドカップから復帰する際の状態にもよるだろう。それからインモービレも候補だが、アルナウトヴィッチがダークホースになるだろう」と結論付けた。

またゲストのセレーナ氏は、古巣のヴラホヴィッチの巻き返しを予想している。

「ヴラホヴィッチはまだ、得点王争いから脱落していないと考えている。不調のユーヴェにおいて、多少なりともゴールを貯金することができたのだから、これからチームの調子が良くなれば、よりチャンスも生まれ、より良いパフォーマンスを見せられるはずだ。これまで、ゴールにつながるようなボールがほとんど届いていなかったからね」

Esultanza Ciro Immobile 2022/23 DAZN Lazio

戦士ラウタロはインテルに不可欠

シモーネ・インザーギ指揮下で2年目を送るインテルはリーグ戦9試合を終え、セリエAワースト5となる14失点を記録するなど、ユヴェントスと同様に成績不振に苦しんできた。だが指揮官の解任の可能性も囁かれる中、UCLにおいてバルセロナ相手に1勝1分と殊勲の結果を挙げ、ようやく調子を取り戻したように映る。OBのセレーナ氏が古巣について持論を展開した。

「インテルは今シーズン序盤、間延びしてインテンシティが不十分だった上、各ポジション同士の連携も機能していなかった。それに守備陣の不注意もあり、昨シーズンのコンパクトな戦いぶりと比較すると、信じられないほどだった。バラバラで本来のプレーが見られず、チームの価値観を見失っていたが、UCLのピッチにおいて取り戻すことに成功したように見える」

「インテルにとって、ホームのジュゼッペ・メアッツァで行われたバルセロナ戦(インテルが1-0で勝利)が転換点となった。それまでチームは厳しい批判にさらされ、指揮官も議論の的となっており、あの試合で失敗していれば、現在もインザーギがインテルの指揮官を務めていたどうか分からなかった。あの時はバルセロナの方が良いプレーだったかもしれないが、インテルは誇りや闘志、忍耐を見せた。あれが転換点となり、直後のリーグ戦においても勝利を収めることができたのだろう」

さらにインテルOBは、20歳のMFクリスティアン・アスラニに見解を述べたほか、インテルの攻撃陣におけるカギとしてラウタロを挙げた。

「アスラニはとんでもないミスも犯したが、高いクオリティを持っている選手であり、試合に出場していく必要がある。(ロメル)ルカクの復帰を待つ中での(エディン)ジェコとラウタロの組み合わせは最高だと考える。ラウタロは調子を取り戻しつつあるし、ゴールだけでなく、守備への貢献においても、インテルにとって重要な選手だ。非保持の場面においても動き続け、まるで戦士のようであり、インテルにとって勝利のために不可欠な選手だ」

「ルカクが復帰したら? ルカクの調子が良ければ、ラウタロと2人でコンビを組むべきだが、かつてのような運用ではダメだ。現在のラウタロは、インテルの攻撃の要へと成長した。2年前は、ラウタロがルカクのために働いていたが、今後はルカクがラウタロのために尽くす必要があるだろう」

Lautaro Martinez Inter 2022/23 DAZN

新監督に勝てないミラン

セリエA第10節において、指揮官が交代したばかりのヴェローナと敵地で対戦するミラン。だがセリエA王者は、2014年4月13日に1-0で勝利を収めたカターニア戦以降、新監督のチームから1勝も挙げることができていない。

ヴェローナの新監督は、下部組織のプリマヴェーラから昇格したサルヴァトーレ・ボッケッティ。ミラン戦でセリエAデビューを飾る指揮官とあり、予測不可能な側面がある中、OBのマトリ氏が見解を示した。

「簡単ではないだろう。だがミランはこれまでも対戦相手よりも自分たちの確かな力を土台として戦ってきただけに、ピオリはいつものように自身の考えに基づいて準備を進めていくはずだ」

また新戦力FWディヴォック・オリギのレギュラー奪取の可能性や、今後のスクデット争いについても言及している。

「オリギのレギュラー定着の可能性? 彼のプレーはほとんどみていないが、序列では、ジルーだけでなく、レビッチも彼の上であるはずだ。ミランは、順位表でナポリとわずか3ポイント差で追いつける範囲だ。それにリーグ戦では、ユヴェントス戦で重要な勝利も収めた。チェルシーには2敗したが、スクデット争いの本命であることに変わりはない。チームの組織やアイデンティティの面で最も完成されていると言える」

Milan, Olivier GiroudGetty Images

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