レアル・マドリードはアトレティック・クルブに所属するスペイン代表FWニコ・ウィリアムズ(22)の獲得を真剣に検討しているという。21日付のスペイン『マルカ』が1面で、「衝撃のニコ」との見出しを打って報じている。
『マルカ』曰く、レアル・マドリードはニコ・ウィリアムズのことを「本当に気に入っている」ようで、彼の獲得が「非常に魅力的な可能性」に映っているとのこと。実際に獲得に動くとすれば、アトレティックに同選手の契約解除金5800万ユーロ(約95億円)を支払うことで実現が可能となる。
レアル・マドリードはニコ・ウィリアムズについて、「若手で、プレーに爆発力があり、メディアからの注目度が高く、スポーツ面および商業面のどちらでも成長が見込める」ことから、自クラブにとって理想的な選手と捉えている模様。なおかつFWハフィーニャのブレイクで獲得の可能性は下がったものの、宿敵バルセロナが狙っている、または狙っていた選手を、自分たちが“奪い去る”ことへの効果も考慮している様子だ。
『マルカ』はまた、レアル・マドリードがニコ・ウィリアムズを獲得すれば、選手放出が必要になるとも記載。その最有力候補としては、FWロドリゴを挙げている。
ガーナ人の父親、リベリア人の母親を持ち、彼らが亡命したスペインで生を受けたニコ・ウィリアムズ。兄のFWイニャキ・ウィリアムズもプレーするアトレティックで頭角を現し、昨夏にはスペイン代表のEURO2025優勝に貢献して大ブレイクを果たした。圧倒的な個人技とスピードを有する右利きのドリブラーだ。
スペイン国内では代表のチームメート、バルセロナFWラミン・ヤマルと並んで凄まじい勢いで人気を獲得しており、自国選手のスターを求めるレアル・マドリードにとって「無視できない」存在になったとのことだ。
しかしニコ・ウィリアムズは左サイドを主戦場としており、放出最有力候補のロドリゴよりもFWヴィニシウス・ジュニオールとポジションが重なっている。もっと言えばニコ・ウィリアムズもロドリゴもヴィニシウスもFWキリアン・エンバペも、全員が左サイドでのプレーを得意としている……。そう考えると少し現実味に欠けるところもあるが、レアル・マドリードに関して非常に確度の高い報道をする『マルカ』が大々的に伝えていることだけに、クラブ側に何かしらの動きや意図がありそうだ。