勝ち点30で9位に位置するアーセナルと、勝ち点40で2位につけるマンチェスター・ユナイテッドがエミレーツ・スタジアムで激突する。
アーセナルは前節、26日にサウサンプトンと対戦。23日のFAカップ4回戦で0-1の敗戦を喫した相手へのリベンジを狙ったチームは、3分に先手を取られるも、8分にニコラ・ペペの今季3ゴール目で同点に。さらに39分、ブカヨ・サカのゴールで勝ち越すと、73分にはアレクサンドル・ラカゼットもネットを揺らし、3-1で勝利した。
サウサンプトン戦の勝利は、直近のリーグ6試合での5勝目に。目下のところ6戦負けなしとし、一時15位に低迷していたチームは完全に復調したと言っていいだろう。
ただ、この試合に向けては、サウサンプトン戦で途中交代したトーマスとエミール・スミス・ロウの状態が懸念に。さらに、負傷中のキーラン・ティアニーと家族の問題で最近の2試合を欠場したピエール=エメリク・オーバメヤンが復帰できるかどうかも、ミケル・アルテタ監督のプランに影響するだろう。
また、27日にレアル・マドリードからレンタル移籍で獲得したノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールが、この試合でアーセナルデビューを飾るのかにも注目だ。
19歳のイングランド代表MFは今季、完全にチームの主軸に。ここまでリーグ戦18試合で5ゴールをマークしており、10代らしからぬ落ち着きとアタッキングサードでのクオリティの高い仕掛けを披露している。前節のサウサンプトン戦では全3ゴールに絡むなど好調をアピール。2列目ならばどこでもプレー可能で、今回の一戦では3試合連続弾にも期待がかかる。
一方のマン・Uは27日に行われた前節、シェフィールド・ユナイテッドをホームに迎えた。23分に先制点を許したチームは後半に入って64分、CKからハリー・マグァイアがヘディングシュートを叩きこんで同点に追いつく。しかし、74分には2失点目を喫し、最下位相手にまさかの1-2敗戦。リーグ14試合ぶりの黒星を喫した。
さらに、シェフィールド・U戦で低調なパフォーマンスに終わったアクセル・トゥアンゼベとアントニー・マルシャルが試合後、SNSを中心に人種差別被害に遭うことに。クラブや選手たちは人種差別への反対意志を改めて強調した。
白星を取り戻したい今回の試合に向けては、センターバックの状態が懸念材料に。シェフィールド・U戦の直前に打撲したエリック・バイリーと、慢性的な背中への痛みを抱えるヴィクトル・リンデレフのどちらも起用できなければ、引き続きトゥアンゼベがマグァイアのパートナーとして出場することになりそうだ。
シェフィールド・U戦ではマルシャルがセンターフォワードを務めたが、最前線で起点になることができず、守備への貢献度も低かったことで、カバーニへの期待感が高まっている。自身が先発したリーグ戦でチームは全勝を維持。持ち前の得点感覚と献身性を発揮して、このビッグマッチでもチームを勝利に導きたい。
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