9月には41歳となるチアゴ・シウバだが、彼の発揮する不滅のリーダーシップはフルミネンセFCがFIFAクラブワールドカップ2025準決勝まで勝ち進む上で重要な役割を果たしてきた。ジョン・アリアス、マルティネッリ、エルクレスらがゴールを挙げる一方で、予想以上の快進撃を見せるクラブの屋台骨を支えているのは最終ラインのシウバの存在感だ。
世界制覇まで残り2試合となったところで、シウバは古巣チェルシーFCの魅力的な攻撃陣と激突する。チェルシーはリアム・デラップを出場停止で欠くものの、新加入のジョアン・ペドロの初先発も見込まれる。そしてシウバが特に警戒しなければならないのは調子を取り戻したコール・パーマーだ。
チェルシーがパルメライスに勝利を飾った準々決勝では、パーマーは攻撃的ミッドフィールダーとして中心的な役割に返り咲いた。23歳の彼は大会前半戦にはチェルシー攻撃陣の左や右でプレーしていたが、ポジション変更が功を奏し、世界大会での初ゴールを挙げることができた。
クラブと代表チームを合わせて8試合の連続無得点を終えたイングランドのスター選手は、フルミネンセ戦でも勢いを持続したい。スペースやチームメイトを見つけられる彼の力は、シウバと仲間たちにとっても手強い試練となるはずだ。
コロンビアのプレーメーカー、アリアスは今回のクラブワールドカップで大きく飛躍した選手の一人であり、フルミネンセの戦った5試合のうち3試合でミケロブ・ウルトラ ベストプレイヤー賞を受賞している。チェルシー戦ではマルティネッリが出場停止となることもあり、アリアスはフルミネンセの攻撃の軸となることが見込まれる。
27歳のアリアスのプロキャリアは比較的遅咲きではあったが、まさにここぞというタイミングで調子を上げてきた。「彼は大きな称賛を受けるにふさわしい。称賛を受けることでさらに自信を強め、さらに大きな責任を担うようになっている。彼は素晴らしい大会を過ごしている」と、フルミネンセのレナト・ガウショ監督はFIFAに語った。
チェルシーはリーヴァイ・コルウィルも出場停止となっており、守備の中央ではトシン・アダラビオヨがトレバー・チャロバーのパートナーを務めることが見込まれる。チャロバーは守備面と同じくらい攻撃面でも脅威となり、パルメイラスとの準々決勝では彼のパスがパーマーの先制ゴールを導き出した。
1年間のレンタルでクリスタル・パレスへ送られていたチャロバーだが、優れたパフォーマンスを見せ続けたことで1月に呼び戻され、以来エンツォ・マレスカにとって重要な存在であることを示してきた。来季もチェルシーのメンバーに残りたいイングランド代表ディフェンダーとしては、アリアスを相手に印象的な戦いができれば、クラブでの未来確保に向けて大きく前進できるかもしれない。
エルクレスもFIFAクラブワールドカップで大きく飛躍した選手の一人。アル・ヒラル戦でも決定的なゴールを決めてフルミネンセを準決勝進出に導き、またしてもその力を見せつけた。24歳の守備的ミッドフィールダーは2試合連続ゴールとなった。
控えめなタイプのエルクレスは今大会を通してフルミネンセのスーパーサブを務めてきたが、大きなインパクトをもたらしていることを考えれば、チェルシー相手に先発起用されることもあるかもしれない。好調な得点力を発揮し続けたいところだ。
一方のモイセス・カイセドはパルメイラスとの準々決勝に出場停止となっていたが、チェルシーの先発ラインナップに復帰することが見込まれる。エクアドル代表ミッドフィールダーはチェルシー加入以来中盤の要となっており、パルメイラス戦では不在の影響が強く感じられた。
カイセドはおそらくチェルシーで一番のタックルの名手であり、彼の復帰によりエンソ・フェルナンデスはより前でプレーすることが可能になる。好調のフルミネンセに対して最高の戦いを求められるチェルシーにとって、中盤のマッチアップでボールを支配できるかどうかが決定的な意味を持つ可能性は高い。