【欧州・海外サッカー ニュース】レアル・マドリー、子会社設立へ。
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、ソシオ(クラブ会員)を主要株主とする子会社を設立する構想を明かした。
クラブ会員であるソシオが所有する、非営利団体のクラブとして運営をしてきたレアル・マドリーだが、株式会社となって資金調達を行う可能性が報じられていた。そして23日に行われた2025年度のソシオ総会で、ペレス会長が具体的な方針を説明。レアル・マドリー自体はソシオ制を維持しながらも、ソシオを主要株主とする子会社を設立し、その株式の5%を外部に売却する構想を明かしている。
「私たちのクラブはソシオのものであり続ける。しかし10万人のソシオが完全にコントロールする子会社をつくらなければいけない。その子会社は、例えば5%の資本参加を許容することができる。後日、この構想について投票を実施することになるが、レアル・マドリーが世界最高のクラブであり続けるための方法となるだろう」
「これが私たちのクラブの価値を定める明確な方法だ。そのほかの方法は上場することとなるが、それは私たちの望むところではない」
なおスペイン『エル・パイス』によれば、ペレス会長はアメリカの資産運用会社シックス・ストリートなどと、本拠地サンティアゴ・ベルナベウの運用管理を行う子会社を設立する考えとのこと。その90〜95%の株式をソシオが保有し、なおかつソシオ間での売買を可能にするとのことだ。
ペレス会長はまた、現在9万8272人のソシオ(大多数が年間シート保有者)の数を、基本的に増やす考えがないことも強調している。
「ソシオが亡くなったとき、その子供をはじめとして、親族が優先的に権利を受け継ぐことができる。そして今後株式を保有するようになれば、その忠誠心、クラブに尽くした時間によって経済的な補償が行われることになる」
「今、私たちが踏み出そうとしている一歩は、私たちの歴史が今後100年続くことを保証するものだ。私たちソシオの一人ひとりが、自分たちの持っている資産に自覚的になれれば、クラブ内外からの攻撃に備えることができる」
「クラブはソシオのものだが、今、私たちが死んで埋葬されても、誰にも何も残すことができない。だが今後100年は、自分たちの子供や孫に資産を残せるようになるんだ」