21日、鹿島アントラーズと北海道コンサドーレ札幌のトレーニングマッチが、県立カシマスタジアムにて無観客で開催された。また、このトレーニングマッチ(45分*2本)の1本目と2本目が、DAZNで配信されている。
新型コロナウイルスの感染拡大により、延期が続くJリーグ。各クラブは再開に備えて、練習・トレーニングマッチを行っている。
【3/21 札幌戦】#antlers #kashima #いまできることをみんなで
ウォーミングアップ、開始しました!
— 鹿島アントラーズ 公式 (@atlrs_official) March 21, 2020
試合前には、原博実Jリーグ副理事長がミニコーナーに出演。「なんとかこの難局を皆で乗り越えていきたい。この試合を放送してくれて両チームにはありがとうと言いたい」と感謝を述べた。また、今後の試合再開については「早く再開したいが、海外の状況も踏まえて色々模索している」と話し、まだまだ再開に慎重な様子が伺えた。
短いオフシーズンを終え、アントニオ・カルロス・ザーゴ新監督就任から間もなく迎えた開幕節のサンフレッチェ広島戦は、0-3と完敗を喫した鹿島。この中断期間を上手く活用し、戦術の浸透を図っている。この試合はその進捗確認の絶好の場だ。
開幕節で柏レイソルに2-4で敗戦、守備への課題を残した札幌。中断期間中は、北海道に対戦相手がおらずチームは熊本でのキャンプ続行。充実したトレーニングを積んでいる成果を見せたい。
鹿島は、中断期間中に負傷したレオ・シルバに代わって小泉慶を起用。その他に、新人の荒木遼太郎や、広瀬陸斗、小泉慶、永戸勝也らを先発に起用。前線には、ファン・アラーノ、エヴェラウド、そして和泉竜司らが名を連ねた。
札幌はこの試合、普段サイドでプレーする駒井善成を3バックの右に起用。また、大阪体育大から加入した東京五輪世代の田中駿汰をCBの中央に、筑波大のルーキー高嶺朋樹をボランチで先発させた。
GK クォン・スンテ
DF 広瀬陸斗、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也
MF 三竿健斗、小泉慶、荒木遼太郎、和泉竜司、
FW ファン・アラーノ、エヴェラウド
GK 菅野孝憲
DF 駒井善成、田中駿汰、福森晃斗
MF 白井康介、荒野拓馬、高嶺朋樹、菅大輝
FW 鈴木武蔵、アンデルソン・ロペス、チャナティップ
無観客での開催となったこの試合、4万人を収容できる県立カシマスタジアムだが、選手の声が良く響く珍しい光景となった。
前半37分には、鈴木武蔵がビッグチャンスを迎える。右サイドをフリーで抜け出し、左足を振り抜くもボールは僅かに枠の外を逸れていく。また、42分には福森がミドルシュートを放ち、クォン・スンテが守るゴールマウスを脅かす。
45分、荒野拓馬が負傷し、ピッチを去った。前半(1本目)はこのまま0-0で終了。
後半(2本目)が始まると、札幌は荒野に代えて、深井一希を投入。鹿島は交代なし。
45分、【ゴール 鹿島1-0札幌】鹿島が先制。ペナルティエリア左で受けたアラーノが相手を交わし、右足を振り抜くと、シュートを突き刺した。
63分、【ゴール 鹿島1-1札幌】追いかける札幌が同点。白井が右サイドからクロスを上げ、鈴木武蔵がヘッドで合わせ押し込んだ。
65分、【ゴール 鹿島2-1札幌】ファン・アラーノの右サイドのCKを中央で町田がヘディングで合わせ、鹿島が勝ち越しに成功。
69分、札幌はチャナティップに代えて金子拓郎、白井康介に代わってルーカス・フェルナンデスを投入。
70分、鹿島はファン・アラーノに代えて遠藤康を投入。
70分、ルーズボールを拾った金子が、左足を振り抜くもバーを直撃。
74分、鹿島は犬飼智也に代えて関川郁万、町田浩樹に代えてブエノを投入する。
77分、札幌はアンデルソン・ロペスに代えて、ジェイがピッチに立つ。
78分、【ゴール 鹿島2-2札幌】鈴木武蔵が自らドリブル突破で得たゴール前のFKを直接狙うと、遠藤にディフレクトする形でゴール方向へ。逆を取られたクォン・スンテは反応できず、ゴールに吸い込まれて札幌が再び試合を振り出しに戻した。
82分、札幌は菅野孝憲を代えてカウィンを投入。鹿島は三竿健斗を永木亮太、荒木遼太郎を名古新太郎と交代させる。続く85分には小泉慶を下げて、松村優太がピッチに立った。
88分、【ゴール 鹿島2-3札幌】札幌は左サイドの組み立てから右サイドへボールを動かすと、ルーカス・フェルナンデスが中央へクロス。これをジェイがヘディングで合わせ、逆転弾を奪取した。
89分、左から鈴木武蔵がドリブルで中央へ。巧みなフェイントでDFをかわし、右足を振り抜くもわずかにシュートはゴール右に外れた。
90+2分、【ゴール 鹿島2-4札幌】右サイドに流れたボールをルーカス・フェルナンデスが拾うと中央へふわりとしたクロスボールを供給する。これをジェイが豪快なヘディングで合わせて駄目押しに成功。
そのまま試合は終了し、札幌が4-2で逆転勝利を収めた。先制点を奪われた札幌だったが、鈴木武蔵とジェイが揃って2得点と攻撃陣が得点を重ね、試合終了間際に逆転に成功した。
試合後、解説を務めた中田浩二氏は「両チームともやりたいことが見られた。また、いい部分も修正しなくてはいけない部分が見えた」と振り返った。
河合竜二氏は札幌のプレーについて「ハイプレスはまだ連動性もちょっと…。成熟しなくてはいけない。攻撃面は満足してもいいかもしれないが、もう少しバリエーションが必要。引かれた相手にどうカウンターを受けずに攻めきるか」と課題を提示した。
鹿島アントラーズ 2-4 北海道コンサドーレ札幌
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