タイソン・フューリー vs アンソニー・ジョシュアの実現への期待が徐々に増していく一方で、英国人同士のもうひとつの激突がもう少しで実現する。
日本時間5月10日(日)、ファビオ・ワードリーがダニエル・デュボアを相手にWBOヘビー級世界タイトルを防衛戦にかける。試合は日本時間5月10日(日)、英・マンチェスターのコープ・ライブ・アリーナで行われる。この試合の模様はDAZNからPPV形式で生中継される。
木曜(※現地時刻)に行われた記者会見では火花が散り、フェイスオフ後にデュボアがチャンピオンとのグータッチを拒否する場面もあった。ワードリー(20勝0敗1分、19KO)は、リング上では常に際どい綱渡りをしているような男だ。6月にはジャスティス・フニを、10月には元世界王者のジョセフ・パーカーを相手に、いずれも終盤の猛反撃からKOに持ち込む劇的な勝利を挙げている。
一方のデュボア(22勝3敗、21KO)も、かつてヘビー級世界王者の座に就いたことがある。直近では昨年7月の再戦で、統一王者オレクサンドル・ウシクに5回KO負けを喫したばかりだ。
KO率95%を誇る二人が拳を交えるこの一戦には「Don’t Blink(まばたき厳禁)」というキャッチコピーが与えられているが、その名に違わぬカードと言える。
ワードリーは、今回も土俵際からの大逆転でまたもや鮮烈なストップ勝ちを収めるのか。それとも“ダイナマイト”ことデュボアが、そうした展開に終止符を打つのか。このビッグマッチでどちらに分があるのか、3つの観点から分析した。
ファビオ・ワードリーは、ジョセフ・パーカーに対して鮮烈な11回TKO勝ちを収め、キャリア屈指と言える完成度の高いパフォーマンスを披露した。この試合では、タイミングの良いパワージャブを軸に、そこから強打を組み立てていく「規律あるハードパンチャー」であることを証明した。特に強烈な右ストレートを叩き込むための布石として、そのジャブが機能していた。
このワードリーのスタイルが、ダニエル・デュボアのスタイルとぶつかることになる。デュボアは前に出てプレッシャーをかけ、距離を詰めてから強打を放っていくタイプだ。こちらも特に右の威力が際立つ。
鍵を握りそうなのは、デュボアの動きが時折乱れる点だろう。ワードリーは打ち合いの中でもカウンターを合わせることに長けているため、そのムラを突くチャンスは十分にある。
KO率95%を誇る両者だけに、ワードリーもデュボアも、一瞬で試合を終わらせる破壊力を持っている。ただ、そのパワーの発揮の仕方には違いがある。
直近2試合でワードリーは、相手をスタミナ勝負に引きずり込み、消耗させてから一気に襲いかかるパターンを見せてきた。単発の一撃で仕留めることもあれば、連打で試合を終わらせることもある。
デュボアのパワーは、もっと“爆発的”なものだ。二つ名の「ダイナマイト」が示す通り、一発の破壊力は目を見張るものがある。
この項目はほぼ互角と見ていいが、あえて優劣をつけるならデュボアに軍配を上げたい。元王者のパンチには、より生々しく、轟くような威力が感じられる。
ワードリーは会見で、自分はリング上でどんな状況に直面しても心が折れることはないと強調し、その一方でデュボアは試合ごとにメンタルの強さに波があると指摘した。
とはいえデュボアにはオレクサンドル・ウシクと2度、さらにアンソニー・ジョシュアやフィリップ・フルゴビッチらと拳を交えてきた豊富な経験がある。そうした試合から得られる教訓は計り知れない。
ただ、経験値で見劣りするワードリーだが、その不足分を揺るぎない自信で補っているように見える。そのメンタリティこそが、彼をWBOヘビー級世界王者の座へと押し上げた要因と言っていい。
この強固な自信を打ち砕く相手がまだ現れていない以上、この項目でもワードリーが一歩上回っていると判断できる。
タイソン・フューリーとアンソニー・ジョシュアは、実績でも名声でもこの二人を大きく上回る存在だ。しかし、リング上でより大きな“花火”を打ち上げるのは、ワードリーとデュボアかもしれない。どちらも破壊的なノックアウトパンチャーであり、一瞬で勝負を決められる危険な男たちだ。
現時点で、上記3つの観点からは、2対1でワードリーに優位があると見ている。勢いという点で彼を評価したいからだ。ただし、デュボアにはその予想を吹き飛ばす「ダイナマイト」がある。
勝者は、オレクサンドル・ウシクと拳を交える権利を手に入れることになるかもしれない。それだけに、この「まばたき厳禁」のキャッチコピーをまとった一戦はいっそう魅力を増している。
ファビオ・ワードリー vs ダニエル・デュボアは日本時間5月10日(日)に行われ、興行全体がDAZNからPPV形式で生配信される。
DAZNの中継開始は日本時間午前2時30分で、ワードリーとデュボアのリングインは日本時間午前7時が予定されている。これらの時刻は試合の進行に従って変更される可能性がある。
| 日時 | タイトル | 対戦カード |
|---|---|---|
| 5月10日(日) 0:25 | ---- | ワードリー vs デュボア:アンダーカード |
| 5月10日(日) 2:30 | WBO世界ヘビー級 タイトルマッチ | ワードリー vs デュボア |
| 5月10日(日) 9:00 | ---- | レオ vs アリーム |
| 5月12日(火) 3:00 | ---- | Inside The Ring - May 11 |
| 5月14日(木) 22:00 | ---- | アレン vs フルゴビッチ:記者会見 |
| 5月16日(土) 1:00 | ---- | アレン vs フルゴビッチ:公開計量 |
| 5月17日(日) 1:30 | ---- | シュタイン vs カルモナ |
| 5月17日(日) 2:00 | ---- | アレン vs フルゴビッチ |
| 5月19日(火) 3:00 | ---- | Inside The Ring - May 18 |
| 5月23日(土) 9:00 | ---- | ジョーンズ vs グアルティエリ |
| 5月24日(日) 0:00 | ---- | ウシク vs リコ |
| 5月26日(火) 3:00 | ---- | Inside The Ring - May 25 |
| 5月30日(土) 3:00 | ---- | エドワーズ vs クオソーレ |
| 5月31日(日) 1:00 | ---- | ビボル vs エイファート |
| 5月31日(日) 9:00 | ---- | フォスター vs フォード |
(C)DMM.com
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