インテルは今シーズン、シモーネ・インザーギの下で2010年以来となるトリプレーテ(国内リーグ&カップ戦とチャンピオンズリーグ制覇の3冠)の達成を目指したが、リーグ戦とUCLは準優勝、コッパ・イタリアは準決勝敗退となって無冠に終わった。その後、リーグ戦終了後に退任したインザーギの後釜として、クラブOBで元パルマ指揮官のクリスティアン・キヴを迎え、FIFAクラブワールドカップ(CWC)で挽回を図る。
ところが、そんなインテルに思わぬ事態が発生した。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』によれば、イスラエルとイランの軍事衝突の影響により、イラン代表FWメフディ・タレミのチーム合流に遅れが生じている模様だ。
タレミは、昨夏にポルトからインテルへ加入。クラブ史上初のイラン人選手として、今シーズンの公式戦43試合に出場、3ゴール9アシストをマークした。今月に行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア3次予選では、イラン代表主将として敵地でのカタール戦とホームでの北朝鮮戦に出場し、13日、CWCへ向けて米国カリフォルニア州で合宿中のクラブに合流するため、テヘランを出発する予定だった。
だが現地では、イスラエルとイランの軍事衝突の拡大が懸念される中、民間の航空機も運航停止となる緊急事態となっている。このためタレミは予定通りに空港へ到着したものの、安全上の理由から搭乗予定だったフライトがキャンセルとなったため、引き返しを余儀なくされた。
インテルは現在、タレミと絶えず連絡を取り合いながら、イラン代表FWのチーム合流のための解決策を模索する見通しだが、爆撃が続いている中で難しい状況とみられている。なお、キヴ率いるインテルは、日本時間18日にモンテレイとの初戦を迎え、21日に浦和レッズ、25日にリーベル・プレートと対戦する予定だ。
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