マチェイ・スコルジャ監督率いる浦和は、FIFA クラブワールドカップ(CWC) 2025のグループE 第2節で昨シーズンのセリエA王者インテルと対戦。序盤に渡邊凌磨の得点で先制に成功すると、終盤まで堅い守備でリードを維持したが、78分にラウタロ・マルティネスの技ありのシュートで同点に追いつかれると、後半アディショナルタイムに20歳の逸材バレンティン・カルボーニに追加点を奪われ、土壇場で1-2とスコアを覆されて惜しくも逆転負けを喫した。
『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、そんな浦和の一戦をどのように見ていたのだろうか。今大会からインテルを率いるクリスティアン・キヴ監督は、試合開始前のインタビューにおいて、浦和のスピードを生かした攻撃を警戒。「中盤で厚みを作り出し、ボールロストした際、アグレッシブにプレーして相手に時間とスペースを与えないようにしなければならない。そうすれば相手のスピードで困難に陥ることがないだろう」と語っていた。
そんな中、11分にサイドでボールを奪った浦和がいきなり先制点を挙げてインテルを驚かせた。イタリアの中継で解説を務めたエマヌエレ・ジャッケリーニ氏は、カルロス・アウグストとの1対1に勝利した金子拓郎を称えつつ、インテルDFらのミスを説明した。
「このチーム(浦和)はプレスとスピード、フィニッシュで火が付く。インテルはパス回しの際に集中力を欠いてはならない。(フェデリコ)ディマルコはサイドでの対応があまりに不十分で、そこを浦和に突かれた。カネコは素晴らしいラストパスをワタナベに出したね。カルロス・アウグストは1対1で軽すぎた」
「(ニコロ)バレッラはボールに気を取られて出遅れていて、唯一、とりつくろうことができたかもしれないのはルイス・エンリケだろう。とはいえ、サイドでボールを失ってはならなかった。それから1対1でカルロス・アウグストが勝つとみんなが思い込んでいたのだろう。そうした態度、アプローチが影響することも多い。そこへ前線にうまい選手のいるクオリティのある相手に直面してしまったらね…」
ジャッケリーニ氏は、21分に松尾佑介がインテル守備陣の裏を取り、エリア内に侵入したシーンについても見解を示し、浦和を称えた。
「浦和がまたしてもクオリティを見せたね。非保持の時は守るが、パーソナリティーも持っている。インテルのミスを突いて、マツオら前線の選手だけで縦を狙って攻撃し、相手を困難に陥れることが多い。前線の3人にはクオリティがある」
(Getty Images)
前半終了時点でインテルがボール支配率83%を記録したものの、枠内シュート1本で1得点を挙げた浦和がリードした展開について、イタリアの実況を務めたダリオ・マストロヤンニ記者は「浦和は唯一のチャンスでゴールを挙げ、インテルにとって大きな痛手となった」とコメント。ジャッケリーニ氏は「だからこそカルチョはすばらしい。長い時間ボールを保持し、多くのチャンスを作り出しても、相手にボールを回収され、エリア内に侵入され、すぐさま痛手を負うこともあるんだ」と語っている。
またマストロヤンニ記者は、65分に途中交代した金子について「クオリティがある」と賛辞を贈ったほか、「(交代時点で)おそらく彼がMVPだった」と評価した。一方、解説担当の元イタリア代表MFは、金子のパフォーマンスについて同意しつつ、松尾も称え、「浦和はチャンスがあれば攻撃を仕掛ける。マツオはよく動いていて、前線で素晴らしいダイナミズムを作り出している。1人で攻撃を担っている時もある」との見解を示している。
『ダゾーン・イタリア』のCWC特番「DAZN Club World Cup Show」では、フェデリコ・サーラ記者が両チームの運命を分けた“スライディングドア”のシーンを指摘している。浦和が1点のリードで迎えた70分、ルイス・エンリケからボールを奪ってカウンターを仕掛けた場面だ。浦和は数的有利を作り出し、絶好のチャンスとなったが、渡邊のシュートは枠をとらえることができず、追加点を逃した。
サーラ記者は「浦和が5対2でカウンターを仕掛けたシーンで試合が本当に変わった。もし(インテルが)2点目を奪われていれば、今頃は暗黒の夜について語っていたはずだ」 と主張。浦和のリードが2点に広がっていれば、インテルの逆転は困難になっていたと想像した。
なお、ジャッケリーニ氏は『ダゾーン・イタリア』の別番組「Gollywood」においても、インテル対浦和戦を分析し、試合を総括した。
「インテルは当然、追う展開の試合の準備はしていなかったはずだ。試合の主導権を握って前半のうちに試合を決めてしまう考えもあっただろう。だが先制点を奪われたことで難しくなってしまった。相手は非常に組織的な守りをするチームで、(先制点の後で)バリアを作られてしまったからだ。まるで練習のように、インテルは攻撃で浦和の守備をこじ開けようと繰り返していた。そして最終的に、ラウタロの魔法で成功した」
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