長年インテルのSDが明かす…補強における最大の失敗と「息子にとがめられた」移籍とは？「優秀な選手を全員獲得できるわけではない」と弁解も ｜ セリエA

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1998年にインテル育成部門のコーディネーターに就任して以降、スペツィアで過ごした2004-05シーズンを挟んで長年にわたってインテルの一員として活躍してきたピエロ・アウジリオSD。そんなインテルのディレクターが、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』のインタビューにおいて、自身のキャリアで誇りとする成功の補強を明かした。

アウジリオSDはまず、「（元インテル幹部のマルコ）ブランカと共に選んだコヴァチッチとブロゾヴィッチだ」と語り、2013年に獲得したマテオ・コヴァチッチと2015年に獲得したマルセロ・ブロゾヴィッチのクロアチア勢を挙げた。

さらに「フリーで獲得し、1年後に5500万ユーロ（現在の換算で約95億円）で売却した」現マンチェスター・ユナイテッドGKのアンドレ・オナナのほか、インテル主将のラウタロ・マルティネスやマルクス・テュラム、ヤン・アウレル・ビセックの名前も挙げている。

最大の失敗と息子からとがめられた移籍

インテルSDは一方で“失敗”も告白している。“SDとしての最大の失敗”を問われると、2022年にナポリへ加入し、ほぼ無名の存在からセリエA挑戦1年目で大ブレイクを果たしたジョージア代表FWフヴィチャ・クヴァラツヘリア（現パリ・サンジェルマン）を獲得しなかったことを挙げた。

アウジリオSDは「クヴァラツヘリアだ」と認める一方で、「ただ、これは私1人が失敗したわけではない」と弁解。「彼はイタリアの多くのビッグクラブに提案されていたんだ」と明かした。また獲得を見送った理由について「われわれは3-5-2でプレーしていたが、彼は4-3-3の選手なんだ。だから獲得しなかった」と説明している。

インテルSDは、今夏にクルブ・ブルッヘからミランに加入したMFアルドン・ヤシャリにまつわる逸話も明かしている。「ヤシャリがミランへ移籍した時、私は息子にとがめられたよ」と告白。「なぜかって？　息子には『僕は彼がルツェルンにいた時、勧めていたのに逃がしてしまったんだからね』と言われた」と明かした。インテルのディレクターは「確かにその通りだが、インテルが優秀な選手を全員獲得できるわけではないからね」とこぼした。

最後にアウジリオSDは、ディレクターとしての自身の成功の裏に、プロ・セストのアリエーヴィ（U-17）でプレーしていた時にミラン戦で負った大けががあったことを明かした。

「私はプロ・セストで7歳の時からずっとプレーしていたが、キャリアはそこで終わってしまった。あの試合のこと、あの時の絶望感、それから当時ミランでディレクターをしていた（ファビオ）カペッロの優しさは、いまでも覚えている。彼はロッカールームへやって来て励ましてくれたんだ」

接触相手のカルロ・クディチーニには「何度も感謝した」というインテルSD。「あの偶然の接触が物事の流れを良い方向へと変えたんだ。当時は何も知らずに苦しんでいたけどね」と語り、思わぬ出来事が運命の扉を開いたことを振り返った。

放送・配信予定

• インテル vs トリノ
• 配信：DAZN
• キックオフ：2025年8月26日（火）日本時間3:45
• 会場：スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ

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