15日のラ・リーガ第36節、バルセロナはアウェーでのエスパニョール戦を2-0で制して、2シーズンぶり28回目のラ・リーガ優勝を決めた。この試合の先制点を決めて優勝への道を切り拓いたFWラミン・ヤマルは、自身をトップチームデビューさせたチャビ・エルナンデス前監督に感謝の言葉を述べている。
勝利で優勝を決められた状況のバルセロナだったが、エスパニョールの堅守に苦戦。だが53分、ヤマルが天才的なゴラッソで先制点をもたらした。
右サイドでボールを持った背番号19は、ペナルティーエリア手前右に切り込んでいくと、走りながらほぼノーモーションで左足を振り抜く。擦り上げられて緩やかな曲線を描いたボールは、横っ飛びしたGKジョアン・ガルシアを避けるようにして、枠内左のサイドネットを揺らした。
先制したバルセロナは、後半AT5分に途中出場のMFフェルミン・ロペスが加点。2点リードで終了のホイッスルを迎え、2試合残した段階でラ・リーガ優勝を決めている。
試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューに応じたヤマルは、自身の決めたゴラッソがあくまでチームのためにプレーして生まれたものであり、エゴで決めたわけではないことを強調している。
「別に大切なゴールを決めるために仕事に取り組んでいるわけじゃない。僕は僕のクラブのために尽くしているんだ。外部の人たちが何を言うかなんて関係ない。僕は試合だけに集中しているし、バルサのためにプレーしていきたい」
「僕たちは満足している。不安は優勝を決めるまでつきまとうものなんだ。僕たちはクラブにとって、とても大切なことを成し遂げたんだよ」
ヤマルはまた、クラブのオウンドメディアとのインタビューで「この成功においてフリックの重要性は?」と問われ、あえてチャビ前監督について言及。2023年4月に自身を15歳9カ月16日(クラブ歴代最年少)でトップチームデビューさせるなど、数々の若手を登用したバルセロナのレジェンドに対して、感謝の言葉を口にしている。
「僕たちはチャビにとても感謝している。彼なしでは、今みたいなことは起こっていなかった」
「チャビが多くの選手をデビューさせたんだ。彼には感謝をしないといけない。そしてその後フリックが、必要だった新鮮な風を吹き込んでくれたね」
チャビはヤマルのほか、フェルミン、DFパウ・クバルシ、DFエクトール・フォルト、MFマルク・カサド、GKイニャキ・ペーニャらをデビューさせている。
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