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【コラム】イブライマ・コナテに続く夏の新戦力は? リヴァプールの最新補強動向 | 粕谷秀樹のNOT忖度 | プレミアリーグ

読了時間 5分
2020-1215-henderson (C)Getty Images

近ごろ巷がかまびすしい。

「アトレティコ・マドリードに移籍する」

「いや、パリ・サンジェルマン(PSG)だ」

ジョーダン・ヘンダーソンをめぐる噂だ。

2023年6月末日に満了を迎える現行の契約は、現地時間7月23日の段階で更新されていない。「ヘンダーソン側がクラブの提示額を拒否した」とか、「契約更新交渉は8月に始まる」とか、情報が錯綜している。

クラブ側の対応が遅れ、ジョルジニオ・ワイナルドゥムがPSGにフリー移籍した経緯もあり、「同じ轍を踏むのではないか」と、リヴァプールに怪訝な視線を投げかけるイングランドのメディアも存在する。ワイナルドゥムの退団は大きなダメージで、彼の後釜を探す作業は困難だけに、「ヘンダーソンまで失ったらえらいことだ」と、サポーターの不安を煽っている。

まぁ、いわせておけばいい。

プレミアリーグの各クラブは、EURO2020に出場した選手たちとの交渉を急いではいない。彼らの休暇を最優先するスケジュールだからだ。

ヘンダーソンの後釜を一日も早く

20210104_Jordan Henderson-Liverpool

したがって、この時期に流れる契約更新にまつわる噂は、メディアの推測と判断していいだろう。リヴァプールLOVE、ユルゲン・クロップ監督に対する忠誠を踏まえても、ヘンダーソンが移籍する公算はいまのところ小さい。

ただ、ロッカールームのリーダーで、クロップ監督が「キャプテンのニューロールモデル」と高く評価するヘンダーソンも、6月で31歳になった。体力的には下降線を迎える年齢だ。昨シーズンの中盤に負傷した股関節は、痛みが慢性化する恐れもあるという。

やはり、後釜を一日も早く確保しなくてはならない。レスターのユーリ・ティーレマンス、アトレティコのサウール、レンヌのエドゥアルド・カマヴィンガなど、多くのメディアが数多の候補を挙げている。なかでも退団が有力視されているのはサウール。アトレティコがウディネーゼから同じMFのロドリゴ・デ・パウルを獲得したためだ。

もっとも、クロップ監督はナビ・ケイタとチアゴ・アルカンタラの才能を信じ、カーティス・ジョーンズにも特大の期待をかけている。CBイブライマ・コナテの補強に3600万ポンド(約54億円)も費やした以上、インサイドハーフの強化に巨額を投じられそうもない。

中盤はファビーニョ、ジェイムズ・ミルナー、アレックス=オクスレイド・チェンバレンを含めた現有勢力でまわし、その他のポジションに強化費を充てるのが得策なのではないだろうか。

クロップ監督が気に入るFW

2021-0503-premier-league-westham-Jarrod-Bowen

拡充すべきは前線である。

来年1月開催予定のアフリカネーションズ・カップに、モハメド・サラーはエジプト代表として出場する見込みだ。ロベルト・フィルミーノとサディオ・マネが健在で、加入2シーズン目を迎えるディオゴ・ジョタの才能にも疑いの余地がないとはいえ、バックアップが不足している。南野拓実、ジェルダン・シャキリ、ディヴォック・オリギは、クロップ監督の信頼を得るに至っていない。

いま、急浮上してきている新戦力候補はウェストハムのジャロッド・ボーウェン。リヴァプール強化部のレーダーに捉えられ、すでに交渉開始との情報も飛び交いはじめている。

もちろん、ウェストハムは絶対に流出を阻止する構えだ。デクラン・ライスが「チャンピオンズリーグに出場するクラブでプレーしたい」と移籍を直訴し、ジェシー・リンガードは古巣マンチェスター・ユナイテッドに復帰する公算が大きくなってきた。そのうえにボーウェンまで失うと、新シーズンの青写真は書き直しを余儀なくされる。

しかし、クロップ監督がボーウェンを気に入り、交渉の進捗状況次第ではみずから動くともいわれはじめた。敵味方を問わず、クロップ監督の人間性に惚れる者は少なくない。彼が交渉に出向くのなら、ボーウェンは「是非リヴァプールで」となるだろう。

フィルミーノ、マネ、サラーのポジションを脅かす存在ではないが、DF間に進入したり、ラインの裏を突いたり、ポジショニングの良さは誰もが高く評価するFWだ。攻守の切り替えも素早く、鋭い。推定市場価格は3500万ポンド(約52億5000万円)。ティーレマンスは6400万ポンド(約96億円)。サウールの契約解除金は1億5000万ユーロ(約195億円)だ。

夏のトップターゲットはボーウェンかもしれない。

そして “なによりの補強“ は、昨シーズンの大半を負傷で棒に振ったフィルジル・ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、ジョエル・マティップが揃って開幕に間に合うこと。彼らがカムバックし、コナテも加わったCB陣はハイレベル。20通りの組み合わせにトライした昨シーズンの苦しさが、笑い話になる充実ぶりだ。

ベストメンバーで闘う機会が限られた昨シーズンも、最終的には3位に入っている。主力が健康体を長く維持できれば、マンチェスターの両巨頭とともに優勝争いをリードするだろう。リヴァプールは、強い!!

文・粕谷秀樹

1994年、日本スポーツ企画出版社刊の『ワールドサッカーダイジェスト』編集長に就任。その後、同社の編集局次長を務め、01年に独立。以降、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ、情報番組、さらに月平均15本のコラムでも、エッジの利いた発信を続ける。東京・下北沢生まれ。

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