FIFAクラブワールドカップ2025準決勝のフルミネンセ(ブラジル)対チェルシー(イングランド)が開催された。
決勝ラウンドでインテルとアル・ヒラルを破ったフルミネンセは、準優勝した2023年大会以来となる決勝進出を目指した。古巣対戦となる40歳のチアゴ・シウヴァがこの試合でも最終ラインをリードした。
一方、決勝ラウンドでベンフィカとパルメイラスを退けたチェルシーは、優勝した2021年大会以来の決勝進出を狙った。前線はパーマー、ネト、エンクンク、そしてパルメイラス戦でデビューしたジョアン・ペドロを起用している。
主導権争いが繰り広げられる序盤、試合を動かしたのはチェルシーだった。左サイドからのクロスがDFにクリアされると、ボックス左手前でルーズボールを拾ったジョアン・ペドロが思い切りよく右足を振る。強烈なコントロールシュートをゴール右上に突き刺し、ジョアン・ペドロの圧巻の一撃でチェルシーが先手を取った。ジョアン・ペドロは自身がプロデビューした古巣相手ということもあり、セレブレーションを控えた。
ハーフタイムにかけて反撃に出たフルミネンセは26分、カノとのワンツーでゴールエリア左に侵入したエルクレスがシュート。GKをはずしたシュートがゴールに吸い込まれそうになるも、ゴールライン付近にカバーに入ったDFククレジャの好クリアに阻まれた。
さらにフルミネンセは35分、左サイドのFKからチャロバーのハンドを誘ってPKを獲得。しかし、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、オンフィールドレビューの結果、取り消しとなった。
チェルシー1点リードで迎えた後半、またもジョアン・ペドロが魅せる。56分、ロングカウンターからエンソ・フェルナンデスのパスを受けたジョアン・ペドロがボックス左に侵入。DF2選手に監視されながらもカットインから放った強烈シュートがバーの下を叩いてネットを揺らし、この日2ゴール目をマークした。
2点のリードを手にした中、チェルシーのマレスカ監督は60分にジョアン・ペドロを下げてニコラス・ジャクソンを投入。68分にはギュストとネトに代えてリース・ジェイムズとマドゥエケを送り出す。
終盤にかけてはフルミネンセの攻勢を受けたチェルシーだが、最後の部分で集中を切らさず、そのままシャットアウト勝利。ジョアン・ペドロの2発で2-0と快勝し、決勝進出を決めた。
チェルシーは日本時間14日に行われる決勝で、パリ・サンジェルマン対レアル・マドリードの勝者と優勝を懸けて対戦する。
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