今夏の補強はすでに終了したと思われていたアトレティコ・デ・マドリードだが、水面下ではさらなる選手獲得のための準備をしているようだ。スペイン『マルカ』が報じた。
今夏に“大型”とも称せる積極補強を行ってきたアトレティコ。これまでにDFマッテオ・ルッジェーリ(移籍金1700万ユーロ)、MFアレックス・バエナ(4500万ユーロ)、FWティアゴ・アルマダ(2500万ユーロ)、MFジョニー・カルドーソ(2500万ユーロ)、DFマルク・プビル(1600万ユーロ)、DFダヴィド・ハンツコ(3500万ユーロ)、FWジャコモ・ラスパドーリ(2100万ユーロ)を獲得し、投じた移籍金の総額は1億8400万ユーロ(約320億円)にも上っている。
以上7選手の獲得で、アトレティコの補強は終了したと思われていた。だが『マルカ』によれば、カルロス・ブセロGD(ゼネラルダイレクター)は、ディエゴ・シメオネ監督の要望を叶えるべく8人目の選手獲得の準備をしている模様。アルゼンチン人指揮官が求めているのはMFサムエウ・リーノ(フラメンゴ)、MFロドリゴ・リケルメ(ベティス)、さらにはFWアンヘル・コレア(ティグレス)の放出でチーム内にいなくなったドリブラーで、狙うのはユヴェントスのアルゼンチン代表MFニコ・ゴンサレスとのことだ。
シメオネ監督の同胞でもあるニコ・ゴンサレスは、以前からコンタクトを取っていたアトレティコへの加入を熱望している様子。ミラン、ビジャレアルからも興味を示されているという同選手だが、『マルカ』曰く「最後までアトレティコ加入の望みを捨てる気はない」ようだ。
ただし、アトレティコがニコ・ゴンサレスの獲得を実現するためには、やはり選手売却が必要な模様。売却の可能性が最も高いのはプレミアリーグ勢が狙うMFコナー・ギャラガーだが、実際に獲得に興味を持っているというトッテナムも、現時点でアトレティコの要求する移籍金額を支払う気はないとみられる。アトレティコは昨夏、チェルシーに4200万ユーロを支払いギャラガーを獲得。同額のオファーが届けばイングランド代表MFを売却を容認し、その収入を用いてニコ・ゴンサレス、さらには後釜となるMFを獲得する方針のようだ。
アトレティコはまた、ギャラガーを売却しない場合には、ほかの選手を売却する可能性も模索するという。たとえギャラガー以外の誰かを売却することでニコ・ゴンサレスを獲得しても、所属する選手たちのポリバレント性を生かして、各ポジションの穴が生まれないよう工夫をする考えとのことだ。
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