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資本主義によって生み出された最新のダービーマッチ「ハリウッド・ダービー」に注目せよ|EFLチャンピオンシップ

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今週末に行われるEFLチャンピオンシップ第9節で、ひときわ注目を集めるカードがある。レクサムとバーミンガムがまみえる「ハリウッド・ダービー」だ。

イングランドの地で“最も歴史が浅い”ダービーマッチはいかにして生まれ、いかなる魅力を秘めているのか。

文=秋吉 圭

突如として誕生した新しいダービー

9月14日に行われたサウサンプトン vs ポーツマスの解説を担当した際、私は中継の冒頭で「今シーズンは3つの大きなダービーマッチがある」と話した。1つはシェフィールドの両チームが対戦する『スティール・シティ・ダービー』、2つ目はノリッジとイプスウィッチが対戦する『イースト・アングリアン・ダービー』(この試合も次の日曜日に行われる!)、そして3つ目はもちろん、サウサンプトンとポーツマスの『サウスコースト・ダービー』である。

残念ながらサウサンプトン vs ポーツマスはダービーらしからぬ展開で0ー0に終わってしまったものの、なぜ両クラブが互いを憎み合っているか、なぜこの両者との対戦がファンにとって「昇格よりも重要」なのか、そういった背景については中継の中でしっかり触れることができた。

これ以外にも、今季所属する24チームの間には大なり小なりの因縁が転がっている。その中で1つ、圧倒的に異彩を放つ『ダービーマッチ』がある。

両クラブ間の距離はおよそ130km、特急に乗ればかろうじて乗り換えなしで移動はできるものの、所要時間は約2時間に及ぶ。1928年の初対戦から数えても、今回の対戦はたったの12度目。地球が平常通りに自転している限り、この両者の間に何かしらの関係性が生まれることなどありえない……はずだった。

18年ぶりの邂逅となった昨シーズン、レクサムとバーミンガムの試合は突如として、『ハリウッド・ダービー』となった。

両クラブの今日に至る歩み

Wrexham Birmingham (C)Getty Images

もはや『ハリウッドのクラブ』として全世界的な知名度を得たレクサムについて、詳細な説明は必要ないだろう。ロブ・マック、ライアン・レイノルズといった共同オーナーたちはコロナ禍の最中、前年5部19位というクラブ史上最低順位に甘んじていた財政難のクラブに目をつけ、巧みなメディア戦略と確かなクラブ・フットボール文化への愛情でもってディヴィジョンを駆け上がってきた。

5部から2部への3シーズン連続昇格は、長いイングランドのフットボールの歴史上でも初めてのことで、この夏には総額3000万ポンド以上(今後の出来高抜き。純支出でリーグトップなのはもちろん、チェルシー、バルセロナ、ミラン、ドルトムントらをも上回る数字)を費やす大補強に打って出たことも記憶に新しい。

バーミンガムについても開幕イプスウィッチ戦の解説時など各所で触れてきたように、2023年夏からアメリカの巨大資本が入ったことは広く知られている。10年以上にわたる不法行為まがいの悪政からクラブを救い出したオーナーのトム・ワグナーはハリウッドスターでこそないが、ヘッジファンド代表という立場から非常に幅広い交友関係を持つ。そしてそんなワグナーの親友の1人で、クラブの少数株主にも名を連ねているのが、NFL随一のレジェンド、トム・ブレイディである。

そのメディア露出量から、3部とは思えないほどの大注目を浴びた昨年9月の『ハリウッド・ダービー』初戦では、ブレイディに引き連れられあのデイヴィッド・ベッカムが観戦に訪れた。試合前から……いや実を言えばシーズンが始まる前から両チームのオーナーはメディアを通じて「やり合い」をしていた。それは互いの良好な関係性あってこそのものであり、互いのビジネスインタレストに即したものでもあり、おそらくは互いのライバル心もあってこそのものだったように見える。どれが一番大きい要素なのかは……当人たちのみぞが知る。

外国資本につきまとるリスク

この『作られたダービー』は2025年のEFL、引いてはイングランドフットボール界全体のユニークなランドスケープを象徴する物語だ。現在EFLでは72クラブ中20クラブ以上にアメリカの資本(少数株主を含む)が入っており、20クラブ中12クラブという輪をかけて圧倒的な割合のプレミアリーグまで含めると、上位4リーグの92クラブのうち、実に3分の1以上にアメリカからの資金注入がなされている。その圧倒的な財力でフットボール界を席巻してきたイングランドの地は、皮肉にもそのあまりに急進的な発展によって、元来ローカルのアイデンティティたるフットボールクラブの所有権をも「資本主義」に呑み込まれてしまったのだ。

その中では、もともとその土地に根づいていた文化をないがしろにし、金儲けの道具として扱った挙句にクラブの存亡の危機をも招くような、まったくもって論ずるに値しない人物も出てくる。念のためにつけ加えると、ここにその人物の国籍は関係なく、実際に2019年、当時3部にいたベリーFCを消滅にまで至らせた(現在はファン所有クラブとして復活し8部に所属)のはスティーヴ・デイルというイングランド出身の男だったし、2021年にダービー・カウンティを消滅寸前にまで導いたメル・モリスは、あろうことか地元ダービー出身ですらあった。

それでも、幼い頃からフットボール文化に慣れ親しんできたわけではない以上、外国出身のオーナーがクラブに問題を引き起こすケースは後を絶たない。バーミンガムの前オーナーや、この夏に消滅寸前で救われたレディング(3部)を代表例とする中国出身者のトラブルの歴史は数知れず、現在進行形でクライシスが続くシェフィールド・ウェンズデイで醜態をさらしているのはタイの“ツナ缶王”デフォン・チャンシリだ。より知名度の高いところで言えば、当然グレイザー一家の名前をここに並べてもいい(上で例示されている人物とは問題の程度が違うが)。イギリスの国技と言ってよく、元来非常にセンシティブな性質を持つフットボールのことだからこそ、「外国資本」にはそれ単体での文化的衝突のリスクがつきまとう。

ファンに認められた両クラブのオーナー

しかし話を戻せば、ことレクサムとバーミンガムの「アメリカン・オーナーシップ」が真に優れているのは、双方が極めて深いレベルでの土着文化への理解を示していることだ。両クラブともに、ほぼクラブとして成り立っていない状態からの救世主的な買収だった、という前提条件こそあれど、それゆえにオーナーやクラブ運営に対して非常に目が肥えてしまったファンベースを相手に、彼らは実に戦略的かつ理知的なコミュニケーションを行ってきた。時になぜ「伝統」を変えなければいけないのか、時になぜ収益を増やすことが何よりも重要なのか、時になぜフットボール面で物議を醸す選択をしたのか、彼らは常にその理由を明確に提示してきた。

より重要なことに、彼らは常にファンの目線に立ってきた。試合前にファンが大挙するパブでともにビールをあおり、喜びを分かち合うべき瞬間にはそろって街に繰り出した。「この人たちは海外からやってきた侵略者などではなく、ともにこのクラブの成功を願う仲間なのだ」。過去の悪政に傷つけられたファンは猜疑心を捨て、彼らと絆を築くことを選んだ。

そんな2チームは偶然にも昨季3部でしのぎを削り、結果として1位、2位として仲良くチャンピオンシップ昇格を果たした。そして昇格組にもかかわらず、夏の間はプレミアリーグからの降格組3チームと多くの移籍獲得レースで渡り合い、その地力をまざまざと見せつけた。

浮上のきっかけをつかむのはどちらか

Wrexham Birmingham (C)Getty Images

双方ともにここまでのシーズンを順風満帆に過ごしている……と形容するのには無理がある。開幕から守備面に明白な問題を抱え、xGA(相手チームのゴール期待値)では頭ひとつ抜けてのリーグ最下位に甘んじるレクサムにとって、これまでの上昇気流において中心的な役割を担ってきたホームのスーク・カエ・ラスがスタンド工事で不完全な状態になっている痛手は大きい。過去4シーズンで計225ポイント(同期間の上位5ディヴィジョンのチームのホーム成績で断然のトップ)を獲得してきたホームで、今シーズンはいまだ勝利がない。

昨季リーグ戦世界記録の111ポイントを記録したバーミンガムにも不穏な雰囲気が漂う。現在アウェイでは3連敗中、6位→3位→2位というチーム相手のものではあるが、その3試合で枠内シュートを1本しか記録できていない点は注目に値する。リーグ戦10失点のうち6失点をセットプレーから喫しているのも悪目立ちしており、気の早い一部のファンは監督のクリス・デイヴィスに対する懐疑論を投げかけ始めたほどだ(それはさすがに馬鹿げている)。

言ってしまえば、この対戦は本当の意味での「ダービー」ではない。しかしレクサムはハリウッドの先駆者として、バーミンガムは本来規模的に一緒くたにされるべきクラブではないというプライドからして、互いに対する対抗意識は強い。そしてふんだんに盛り込まれたナラティブの数々が、アメリカを中心とした世界中の関心を10月3日(日本時間4日)のウェールズに差し向ける。


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