レアル・マドリードとバロンドール主催『フランス・フットボール』誌の間に入った亀裂は、一向に修復される気配がなさそうだ。スペイン『マルカ』が報じている。
レアル・マドリードは昨年10月、2023-24シーズンのバロンドール授賞式への出席を当日にキャンセルした。その理由は、FWヴィニシウス・ジュニオールではなくマンチェスター・シティMFロドリがバロンドールを受賞することを授賞式直前になって把握したため。最優秀監督賞に輝いたカルロ・アンチェロッティ前監督、ベスト11に選出されたDFダニ・カルバハル、MFジュード・ベリンガム、MFフェデ・バルベルデも含め、クラブ首脳陣およびチーム関係者全員がパリ行きのチャーター機に搭乗せず、バルデベバス練習場に踵を返した。
以降、レアル・マドリードと『フランス・フットボール』誌の関係は冷え切っていたが、『マルカ』によれば後者の方が歩み寄りを見せていたとのこと。曰く、『フランス・フットボール』誌の代表者たちは、9月22日に開催される2024-25シーズンのバロンドール授賞式を前にレアル・マドリードとの関係を修復しようと試み、スペイン首都を何度か訪れて同クラブと話し合いを重ねてきたという。だが結果的に、両者の溝が埋まることはなかったようだ。
レアル・マドリード側は、現在のバロンドールの在り方に疑問を持っている様子。バロンドールは2023-24シーズンから『フランス・フットボール』と、UEFA(欧州サッカー連盟)が共催している。欧州スーパーリーグを創設をあきらめておらずUEFAと敵対関係にあるとされるレアル・マドリードは、前回のバロンドールで確実とみられていたヴィニシウスの受賞が果たされなかったこと、何より選考基準が変更されたことが“理解できるものではない”として、『フランス・フットボール』誌とも距離を取っているようだ。
なおレアル・マドリードはバルセロナと並びバロンドール受賞者を最も擁したクラブとして知られる。同クラブでプレーしたバロンドール受賞者は合計12選手で、FWアルフレド・ディ・ステファノ(2回)、MFルイス・フィーゴ、FWロナウド、FWクリスティアーノ・ロナウド(4回)、MFルカ・モドリッチ、FWカリム・ベンゼマは在籍中に同賞を勝ち取った。
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