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【NXGN】モハメド・カデル・メイテ:チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、PSGも注目!レンヌの18歳大型ストライカーとは…

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【欧州・海外サッカー 特集】今後のサッカー界を担うティーンエイジャーを紹介する『NXGN』。今回はレンヌ(リーグ・アン)の大型FWモハメド・カデル・メイテをピックアップする。

18歳にして193cmという強靭な肉体を持ち、圧倒的な存在感を放つモハメド・カデル・メイテ。すでにトップレベルでその体格を活かす術を学びつつある期待のストライカーだが、いわゆる古典的な「大型ストライカー」の枠に留まらないポテンシャルを秘めている。彼の存在はすでにビッグクラブの注目を集めており、1月の移籍市場を前にチェルシーやマンチェスター・ユナイテッド、さらにパリ・サンジェルマンの関心も伝えられている注目の逸材だ。

今回は、フランスの将来を担うと期待されるレンヌのストライカーを紹介する。

すべての始まり

2007年10月、パリ南東部のクレテイユ地区でコートジボワール人の両親のもとに生まれたメイテ。2013年に地元のCAパリ14でフットボールを始めると、パリ複数のユースチームで成長を続けた結果、ブルターニュ地方のレンヌの目に留まる。そして2022年に15歳で同クラブのアカデミーに加入した。フランス規則では、地元を離れて他クラブへ移籍できるのは15歳から。いかにレンヌが彼を評価していたかがうかがえる。

そしてレンヌでも各年代別カテゴリーを順調に駆け上がり、2023-24シーズンにはU-19チームでレギュラーとして活躍。2024年2月にはリザーブチームにも出場した。さらに夏には、U-17 EUROのフランス代表メンバーにも選出されている。

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ブレイクのキッカケ

その翌シーズンはBチームで見事なスタートを切り、トップチームデビューは既定路線とまで評価されていた。そして最初のプロ契約に署名してからわずか5日後、2024年11月のリーグ・アン、トゥールーズ戦で10分間出場。トップチームデビューを果たした。すぐに定位置確保とはならなかったが、2025年に入ってからはレギュラーに定着。3月には王者パリ・サンジェルマン戦も経験した。シーズン終盤には、ナント戦とリヨン戦で2試合連続ゴールを奪っている。

5月下旬にはU-19チームをクープ・ガンバルデラ優勝に導く決勝ゴールを奪うと、今季はさらにブレイク。9月のリヨン戦では、21分間という出場でPK獲得やアシスト記録、さらにゴールまで叩き込んだ。試合の流れを一変させて勝利の立役者に。メイテのポテンシャルすべてが詰まったこの試合は、フランスのSNSでも大きな反響を呼び、一気に世界的に注目の存在となる。

 

現状は?

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そこからゴールを量産するには至らなかったが、18歳にしてレンヌでポジションを確保。11月のストラスブール戦(4-1勝利)では、至近距離からの素早い反応でボレーを叩き込み、見事なアシストも記録。400分強の出場時間で4ゴールに直接関与してみせた。代表レベルでも、すでにフランスU-21代表デビューを果たしている。

最大の武器

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前述した通り、メイテは193cmという体格を効果的に活用する術を理解している。レンヌ指揮官ハビブ・ベイェは「ボックス内に留まり、その体格を活かす方法を知っている」と語っており、決定的なエリアで脅威を与えることができるストライカーだ。PSG主将マルキーニョスと互角に渡り合ったようにトップレベルのDF相手にも一歩も怯まず、長い手足を活かしたボールキープや激しい肉弾戦もお手の物である。

当然ながら空中戦でも圧倒的な強さを発揮し、これまでのトップチームでの4ゴールのうち2ゴールがヘディングによるもの。また、チームのために守備面でもハードワークを厭わない。体格を活かして中盤でボールを奪い返し、チームを前線へ押し上げる場面も何度も確認できる。

そして彼は古典的なストライカーではなく、時にはサイドやハーフスペースに顔を出し、高い技術を活かしてチャンスメイクにも関わることができる。

改善すべき点は?

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もちろんまだ完璧なストライカーには程遠く、プレーの効果性はあるが荒削りな部分も残っている。最初に挙げるべきは決定力であり、指揮官いわく「チームメイトを試合に巻き込む力」と「最前線でスペースを見つける眼」はまだまだ磨く必要があるようだ。ベイェは9月、こう語っている。

「彼は急速に成長するだろう。だが、このプレッシャーから解放される必要がある。(クラブに)より実績のあるフォワードがいるのは良いことだ。それが彼の成長に不可欠だからね。彼はゴールを決めることができるが、連携プレーと動きを改善する必要があるよ。でも、我々はボールをボックスに送り込めば彼がそこにいることを知っている」

ヴォルテマーデのように?

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「大柄で足元がうまい」という古い格言に当てはまる選手といえば、最近ではニューカッスルのドイツ代表FWニック・ヴォルテマーデだろう。この長身ストライカーは、ボールをキープしてチームメイトをプレーに巻き込む能力に優れ、さらに狭いスペースを抜け出す技術も一級品だ。メイテにとっては、間違いなく彼がお手本になるだろう。

メイテはヴォルテマーデに比べて5cmほど背が低いが、18歳という年齢を考えればさらに成長する可能性はある。また技術面でも劣るかもしれないが、それは時間が解決するだろう。強靭な体を持ちながらスピードにあふれ、ボックス内での“本能”が備わっている点も類似している。シュート技術と連携面が改善できれば、ヴォルテマーデのようにオールラウンドな脅威となる可能性を秘めている。

ステップアップの可能性は?

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現状、彼の成長のためにはレンヌに残ってリーグ・アン屈指のストライカーへと成長することが最も理にかなっているだろう。しかし彼の活躍は、すでにビッグクラブの注目を集めている。

リヨン戦での印象できな活躍の後、スペインでは数多くのトップクラブが関心を寄せていることが伝えられた。その中でも、最も熱心な関心を示しているのはチェルシーとされている。さらに11月、マンチェスター・ユナイテッドやPSGもスカウトを派遣したことが伝えられた。また、ミランも早ければ1月にオファーを送る可能性があるという。

現状では噂段階に留まっており、それがどれほど信憑性があるかは未知数だ。だが、メイテのパフォーマンスが確実にヨーロッパ中の注目を集めているのは確かであり、このまま順調に成長すればビッグクラブによる争奪戦に発展するのは間違いない。数年後には、チャンピオンズリーグの大舞台でゴールを量産しているかもしれない逸材だ。そしてその巨額の移籍金で、レンヌはまたしても大成功を収めるだろう。