ヤクルトは外国人投手3人の入れ替え以外に大きな補強はないが、最下位からチーム再建をはかる途上でポジション争いは激化しそうだ。絶対的主砲の村上宗隆内野手がホワイトソックスに移籍したことで生じた“空白”に内野のコンバートが重なり、チームの新陳代謝は一気に加速する可能性がある。
立場が最も危ういのは、チームの看板打者と言える山田哲人内野手だろう。2020年オフに結んだ7年契約は残り2年だが、コンディション不良も重なって3年連続で規定打席に到達できず。かつて“ミスタースワローズ”の象徴である「背番号1」を背負った池山隆寛新監督も、現役時代は33歳で迎えたシーズンにレギュラーの座を明け渡すことになった。同じ33歳の山田は岐路に立たされている。
山田は守備負担を減らすために一塁か三塁へのコンバートが検討されているが、一塁には毎年安定して数字を残してきたホセ・オスナ内野手がいる。村上が抜けた三塁には実績のある茂木栄五郎内野手がおり、ドラフト1位で松下歩叶内野手も入団。ここに内山壮真捕手の内野コンバートで割って入ると、山田はもはやレギュラーを確約された存在ではなくなる。
もう一つ、競争が激しくなるのは中継ぎ投手だ。3人の外国人投手が退団したが、入れ替わる形でホセ・キハダ投手、ヘスス・リランソ投手、ナッシュ・ウォルターズ投手の3人が入団。現役ドラフトで大道温貴投手も加わった。
2025年は後半に星知弥投手が抑えを務めたが、チームは2年連続で20セーブ以上を挙げた投手がおらず、絶対的な守護神は不在の状態が続く。ブルペンの競争は横一線と言えるだけに、結果を残せなければ弾き出される形になるだろう。(Full-Count編集部)