2022年から導入された現役ドラフトは、2025年に第4回が実施され、12人の新天地が決まった。広島は楽天から、2025年にイースタン・リーグ盗塁王(31盗塁)に輝いた辰見鴻之介内野手を獲得。大道温貴投手がヤクルトに移籍した。ここでは、過去3年間における広島の現役ドラフトを振り返る。
まずは現役ドラフトで広島に移籍した選手を見ていく。2022年の第1回は巨人から戸根千明投手、2023年の第2回は楽天から内間拓馬投手を獲得。戸根は広島1年目にリリーフ左腕として24試合に登板するも、2024年オフに戦力外通告、内間は1軍登板がないまま、わずか1年で戦力外通告を受けた。
2024年の第3回は、1巡目でオリックスから山足達也内野手、2巡目で日本ハムから鈴木健矢投手の2人を獲得。アンダースローが持ち味の鈴木は、貴重な中継ぎ右腕として24試合に登板し、2勝をあげて防御率1.89をマークした。一方、ユーティリティプレーヤーとして期待された山足は、開幕1軍こそ果たしたが5月中旬に登録抹消されると、1軍再昇格がないままシーズン終了。内間と同じように1年で戦力外となった。
広島から他球団に移籍した選手では、第1回の現役ドラフトで楽天に加入した正隨優弥外野手が2023年シーズン後に戦力外通告を受けるも、第2回で西武に移籍した中村祐太投手、第3回でヤクルトに移籍した矢崎拓也投手は、2025年シーズンも1軍で活躍。2016年ドラフト1位の矢崎は、ヤクルト1年目の2025年、チーム2位タイの45試合に登板し防御率1.93をマークするなど、新天地で復活を果たした。
現役ドラフトが広島にもたらした結果を見ると、鈴木がブルペン陣の一翼を担う働きを見せるも、獲得した4人のうち3人が戦力外。放出した選手が他球団で活躍していることから、過去3年間は思うような結果を残せていないと言える。
第4回で獲得した辰見は2022年育成ドラフト1位で楽天に入団。プロ3年間で1軍出場は2024年の2試合のみで、まだ安打は放っていない。内間に続き、楽天から2人目の加入となった25歳は、盗塁王を獲得した俊足巧打を広島で発揮することができるか。新天地での覚醒に期待がかかる。(Full-Count編集部)