日本代表GK鈴木彩艶が所属する昇格組のパルマは日本時間1日、残留争いのライバルのレッチェとホームでの大一番を迎えたが、34分のPKで先制に成功したものの、その後、相手に3点を奪われて1-3と敗れた。
今シーズン、出場停止となったウディネーゼ戦を除くリーグ戦全試合に出場している鈴木は、レッチェ戦においてもフル出場を果たしたが、『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、どのように日本代表GKのパフォーマンスを見たのだろうか?
パルマGKは7分、DFの裏を取るボールを抑えようと飛び出したが、レッチェFWニコラ・クルストヴィッチをエリア内で倒したように見え、あわやPKというプレーがあった。レッチェFWがオフサイドポジションにいたため、事なきを得たが、イタリアの中継で実況を務めたルカ・ファリーナ記者が日本代表GKの特徴を伝えつつ、見解を示した。
「今回、ザイオン・スズキの飛び出しは遅かった。彼は非常に勇敢な選手だ。飛び出しを恐れないGKで、例えばシーズン序盤のナポリ戦は退場処分を受けて高い代償も払ってきた。しかし高い位置を保って反応できる能力があり、守備陣の数々のごたごたを防いできた。だが今回は遅かった」
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レッチェ戦の3失点に伊解説陣が見解
イタリアの解説陣は、レッチェ戦におけるパルマの失点シーンに見解を示している。パルマが1-0でリードしていた36分、レッチェFWクルストヴィッチが右サイドからのクロスに頭で合わせてゴールネットを揺らした。
ファリーナ記者は「なんて美しいゴールだ。これは極めて難しいゴールだ」とレッチェFWを称賛。解説を務めたファビオ・バッザーニ氏も「まるでマニュアルのようなクロスだった。クルストヴィッチは本物のセンターフォワードの動きだった。マンマ・ミーア! なんてゴールだ」とレッチェのプレーを称えた。
バッザーニ氏はパルマの守備について「自由を与えすぎだね。(ジョヴァンニ)レオーネは動きを読めずに詰めることができなかった」とコメント。鈴木のプレーについては触れず、「背後に下がりながらのものすごいゴールだったと保証できる」と語り、レッチェFWに改めて賛辞を贈った。
ボローニャ生まれのイタリア人解説者は、63分、サンティアゴ・ピエロッティに2点目を許したシーンについても説明した。
「レッチェはパルマの弱点を突いた。パルマは予防策を打たずにスペースを空けている場面が多かった。カウンターの起点となるクルストヴィッチをフリーにし過ぎている。MFを呼べないのなら、(アレッサンドロ)ヴォリャッコが行くべきだった。パルマのカバーリング、マークのミスだ。レッチェはたった1人で簡単にカウンターを仕掛けてゴールまで運べる。パルマには“危険”という感覚がないようだ」
パルマは試合終了間際に、ピエロッティにドッピエッタ(1試合2得点)を許した。バッザーニ氏は、レッチェの3点目のシーンにおいても、鈴木ではなく、守備陣のプレーに苦言を呈し、「またしてもレッチェのスペースにおけるクオリティが光った。パルマは背後のスペースを空けすぎだ。シュートはDFに当たって変化したが、ピエロッティはうまく蹴った」と振り返った。
鈴木のミスはあったが…
一方で、イタリアの解説陣は、失点にはつながらなかったものの、77分のレッチェの好機における鈴木のミスに言及した。レッチェDFアントニオ・ガッロが左サイドからクロスを上げると、飛び出した鈴木は中途半端な対応になり、ボールはエリア中央に侵入したソーリル・ヘルガソンの目の前へ落ちた。
レッチェMFがボールにミートできず、パルマは失点を免れたが、バッザーニ氏は、「ここは明らかにスズキの飛び出しのミスがあった」と指摘。「ただ、スズキのミスはあったが、パルマは今回もDFのあやふやな対応が原因だった。基準となる選手に対してアグレッシブに行くべきだった」との見解を示している。するとファリーナ記者も「技術的なミスがあったが、パルマGKはそのつけを払うことにならず、救われた」と伝えた。
なおパルマは、9日のセリエA第24節において、カリアリと敵地での対戦が予定されており、再び残留争いの直接対決に挑む。
放送・配信予定
- カリアリ vs パルマ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2025年2月9日(日)日本時間23:00
- 日本語実況あり
- 会場:ウニポル・ドムス
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