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“失敗のシーズン”送るレアル・マドリード…バルダーノ氏「彼らはエンバペなしで成功した。エンバペいれば走らないで勝てると勘違いした」｜ラ・リーガ
元アルゼンチン代表FWホルへ・バルダーノ氏は、古巣のレアル・マドリードが今季、大きな間違いを犯していたとの見解を示している。
今季、FWキリアン・エンバペが鳴り物入りで加入したレアル・マドリードだが、チャンピオンズリーグではアーセナル相手に準々決勝で敗退し、コパ・デル・レイでは決勝でバルセロナに敗戦。残るメジャータイトルは首位バルセロナに勝ち点4差をつけられているラ・リーガのみと、ここまでは“失敗”と形容できるシーズンを過ごしている。
レアル・マドリードに選手、監督、スポーツダイレクターとして在籍し、現在は解説業や執筆業で鋭いながら含蓄にも富んだ意見を発信するバルダーノ氏は、今季のレアル・マドリードが抱えてきた問題の一つに、守備を疎かにしてきたことを挙げる。
スペイン『モビスタール・プルス』の番組に出演した同氏は、ハンジ・フリック監督率いるバルセロナと比べて、レアル・マドリードがチームとしてすべき努力を怠っていることを指摘した。
「バルセロナは今季がどうなるのか分かっていなかったはずだ。レアル・マドリードは昨季にチャンピオンズとラ・リーガで優勝を果たし、その後エンバペとも契約して勢いをつけたわけだからね。しかしながら蓋を開けてみれば、レアル・マドリードはこんなことを言っていたように感じるよ。『俺たちはエンバペなしですべてを勝ち取った。だったら、エンバペがいれば走らないでもすべてに勝てる』とね」
「思うに、バルセロナはまったく逆の解釈をした。彼らは自らを犠牲にして、しっかりと走り抜いたんだよ。それが私たちの目にしている結果だ。一つのチームは言葉通り全力を尽くしており、もう一方のレアル・マドリードは激しい浮き沈みに苦しんで、4月になってもスタメンやチームの機能性を見つけられていない」
なおレアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、ここに来てシステムを4-3-3か中盤ダイヤモンドの4-4-2に変更し、エンバペ、FWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ、MFジュード・ベリンガムの同時起用を止めて攻守の安定を取ろうとしている。まだクラシコも残っているラ・リーガで、逆転優勝を果たす可能性はあるだろうか。なお同チームの次戦は4日のラ・リーガ第34節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのセルタ戦だ。
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