サウジアラビアからオファーを受けていると伝えられてきたレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールだが、スペイン紙『マルカ』がその詳細をレポートしている。
同紙によると、ヴィニシウスはサウジアラビアの関係者と2023年から話し合い始めたという。最初の話し合いはビデオカンファレンスで行われ、ヴィニシウスの関係者、仲介人、サウジアラビア王家の重要人物と会話を交わしたとのことだ。
サウジアラビア関係者の目的はもちろん、ヴィニシウスをサウジアラビアリーグに連れてくることだが、しかし単に金だけで勧誘しているわけではなく、スポーツ面や個人活動に関するプロジェクトも紹介し、加えて同国で2034年に行われるワールドカップの“大使”を任せる考えも伝えた模様。この最初の話し合いの時間は15分ほど続き、ヴィニシウスは彼らの提案に対して「興味を示していた」とのことだ。
そして、次の話し合いはチェコのプラハで行われ、ヴィニシウスの代理人たちとサウジプロリーグのサアド・アル・ラズィーズ副会長が参加したとされる。そこでは金銭条件がテーマとなり、ヴィニシウスの代理人たちは5年契約で総額10億ユーロ(約1600億円)、年俸で2億ユーロ(約320億円)のオファーを受け取ったとのことだ。
そのオファー額が事実であれば、まさに破格である。年俸の約半分を所得税として引かれるスペインと違い、サウジでは税金を支払う必要がなく、ヴィニシウスは手取りでその巨額を受け取ることが可能だ。同選手の現在の推定年俸は2000万ユーロ(約32億円)、手取りは1000万ユーロで、サウジでは年間で20倍の額を受け取ることになる。
『マルカ』曰く、ヴィニシウスの関係者はこのサウジアラビアからのオファーについて、「前例がなく、断れない申し出」との見解を同選手に伝えたとのこと。これに対してヴィニシウス本人は、「目眩がする金額と提示されたプロジェクト」によって自身の将来について熟考し始めたとされる。なお、最初の話し合いから1年半が過ぎた現在も、サウジアラビアとヴィニシウスはつながっており、3週間前も選手の代理人が同国へ赴いたようだ。
レアル・マドリード残留かサウジアラビア移籍(移籍先となるクラブは明確には決まっていない)で揺れるヴィニシウスは、後者を選択する場合、何より自身のイメージが傷つくことを恐れている様子。レアル・マドリードの7番は同クラブを離れることで、「金で動いた選手」とのレッテルを貼られることを嫌っており、そのことを知る選手関係者たちはできる限り影響が出ないよう働きかける意思を示しているという。また『マルカ』はそのことに関連して、スペインで人種差別などの「ひどい扱い」を受けてきたと感じているヴィニシウスに対して、関係者たちが「そうした状況が繰り返される大会やスペインに不満があることを伝えるべき」と勧言していることも伝えている。
ヴィニシウスは現時点では、自身の将来について何も決断を下していない様子。現在はレアル・マドリードでのプレーだけに集中しているものの、しかしサウジアラビアからオファーを受けて1年半以上が経ち、“そのとき”が迫っていることも自覚しているようだ。
なおサウジアラビアは、ヴィニシウスが今夏に自国リーグに加入することを希望しているとみられる。
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