アトレティコ・デ・マドリードは14日にラ・リーガ第31節、本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのバジャドリー戦に臨み、4-2の勝利を飾った。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、チームがビハインドや同点の状況から、しっかりリアクションを見せたことを喜んでいる。
21分にPKからバジャドリーの先制点を許したアトレティコだったが、25分にFWジュリアーノのPK奪取からFWフリアン・アルバレスが同点ゴールを決め、27分にジュリアーノが逆転弾を記録。56分には直接フリーキックで、DFハビエル・サンチェスのシュートが壁に当たってから枠内に収まり同点に追いつかれたものの、71分にJ・アルバレスが再びPKからゴールを決めて勝ち越すと、79分に途中出場のFWアレクサンダー・スルロットがダメ押している。
連勝の3位アトレティコは首位バルセロナとの勝ち点7差、2位レアル・マドリーとの勝ち点3差を維持して、かすかな望みではあるものの優勝争いにとどまった。試合後会見に出席したシメオネ監督は、次のような感想を述べている。
「今日、相手のPKとフリーキックからのゴールは運の要素が強かった。だが重要なのはチームが見せたリアクションだ。ジュリアーノのゴールで逆転した後、試合のリズムは落ちたが、それは守る方に有利に働いた。後半15〜20分から終了までは、私たちの望んだ通りの展開になっている」
ジュリアーノが決めた逆転ゴールは、衝撃的なゴラッソだった。
中盤でパブロ・バリオスがボールを保持すると、ジュリアーノは相手DFとの駆け引きで少し後ろに下がって、そのタイミングでロングボールが蹴られる否や凄まじいダッシュを見せて縦に突破。そのままペナルティーエリア内左深くに侵入すると、鋭利な切り返しでゴールの方を向いて、利き足とは逆の左足で思い切り、力の限りシュートを放った。ボールはA・フェレイラに当たりながらも勢いを失わず、枠内に突き刺さった。
フットボール界で最も勢いのあるサイドアタッカーの一人であることを、今回のゴールでも示したジュリアーノだが、シメオネ監督は自身の三男についてどう考えているのだろうか。
「チームの助けになるとは確信していた。が、これほどの結果を出せるとは想像していなかった。誠実に言わせてもらって、彼は本当に強烈なシーズンを過ごしている」
シメオネ監督は、ジュリアーノが彼自身の実力で成功をつかんでいることを強調した。
「これまで彼にプレゼントを与える人間は誰もいなかった。これからだって誰も彼にプレゼントを与えることはない」
「彼は、私のことをよく理解しているんだよ」
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